ハ・ユンギョン、キム・ジョンウン監督らのコメント動画も 『ギョンアの娘』本予告公開
3月7日よりユーロスペース、シネスイッチ銀座ほかで公開されるハ・ユンギョン主演映画『ギョンアの娘』の本予告が公開された。
本作は、家庭内暴力を経験した母とデジタルタトゥーの被害にあった娘の解放を描いた人間ドラマ。短編作品で社会的弱者への繊細かつ誠実な描写が評価されているキム・ジョンウンの長編監督デビュー作となった。
夫を亡くしたギョンア(キム・ジョンヨン)は、介護の仕事をしながら一人暮らしをしている。頼れるのは娘のヨンス(ハ・ユンギョン)だけだが、教師として働く彼女に会う機会は少ない。一方、ヨンスは元恋人のサンヒョン(キム・ウギョム)からしつこく付きまとわれ、苦しんでいた。ある日、ヨンスは突然ギョンアのもとを訪れる。穏やかな週末の中、ギョンアの携帯に知らない番号からメッセージが届く。それは、ヨンスのプライベート動画だった。混乱するギョンアに厳しく責め立てられたヨンスは、ひとりでこの状況に対処しようとする。
主演を務めるのは、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』『賢い医師生活』で知られるハ・ユンギョン。映画初主演となる本作で、第59回百想芸術大賞映画部門新人俳優賞ノミネートをはじめ、釜山映画評論家協会賞新人女優賞などを受賞。さらに、映画界のジェンダー平等に貢献した人物に贈られるベクデリアン俳優賞にも選出された。そのほか、『悪い男』や『82年生まれ、キム・ジヨン』のキム・ジョンヨン、『ケナは韓国が嫌いで』のキム・ウギョムらが共演に名を連ねている。
公開された本予告には、すれ違いながらも再生に向かっていく母と娘の姿が捉えられている。
さらに、キム・ジョンウン監督、娘・ヨンス役のハ・ユンギョン、母・ギョンア役のキム・ジョンヨンのコメント動画も公開。キム・ジョンウン監督は「社会的なテーマを扱っていますが、とても温かく、観る方の心に寄り添い、慰めを届けられる作品だと思っています。3月の春の日々にもよく合う映画です」と本作をアピールし、ハ・ユンギョンは「私自身、日本映画がとても好きなので、このように『ギョンアの娘』を日本でお届けできることを本当に嬉しく思っています」と日本公開への喜びを語った。そしてキム・ジョンヨンは「皆さまの温かい関心と応援を、改めてよろしくお願いいたします。それでは、劇場でお会いしましょう」と観客へメッセージを送った。
また、本作の入場者プレゼントとして、ポスターカード2種が先着順で配布されることが決定。1週目の絵柄は娘・ヨンス、2週目の絵柄は母・ギョンアとなっている。
なお、映画ライターの新谷里映、ライターのISO、ミュージシャン・文筆家の和田彩花から本作の推薦コメントも到着した。
動画コメント
キム・ジョンウン(監督)
こんにちは。映画『ギョンアの娘』を演出したキム・ジョンウンです。
まず、この映画を日本で公開し、日本の観客の皆さまにお届けできることを、大変光栄に、そして嬉しく思っています。
本作は、主人公ヨンスが別れた元恋人によってプライベートな映像を流出されてしまうことから始まる物語です。
社会的なテーマを扱っていますが、とても温かく、観る方の心に寄り添い、慰めを届けられる作品だと思っています。3月の春の日々にもよく合う映画です。
ぜひ多くの方に関心を持っていただき、劇場でご覧いただけたら嬉しいで
す。ありがとうございます。劇場でお会いしましょう!
ハ・ユンギョン(娘ヨンス役)
こんにちは。映画『ギョンアの娘』でヨンス役を演じました、ハ・ユンギョンです。
ヨンスは、誰かにとっては優しい娘であり、また誰かにとっては良い教師でもあります。デジタルタトゥーの被害に遭い、日常が崩れてしまいますが、それでも決して諦めず、希望を持って前に進もうとする人物です。
私自身、日本映画がとても好きなので、このように『ギョンアの娘』を日本でお届けできることを本当に嬉しく思っています。
題材は少し重く感じられるかもしれませんが、誰もが共感でき、そして誰もが観るべき映画だと思います。
たくさんのご関心をよろしくお願いします。どうかお元気で、劇場でお会いしましょう!
キム・ジョンヨン(母ギョンア役)
こんにちは。映画『ギョンアの娘』でギョンア役を演じました、俳優のキム・ジョンヨンです。
映画『ギョンアの娘』は、デジタルタトゥーを経験した母と娘が癒やされていく過程を描いた作品です。
韓国で公開された際も、静かでありながら力強い物語として、多くの観客の皆さまに愛されました。
今回、日本で再び公開されると聞き、本当に嬉しく思いました。
皆さまの温かい関心と応援を、改めてよろしくお願いいたします。それでは、劇場でお会いしましょう。
ありがとうございます!
推薦コメント
新谷里映(映画ライター)
女性にふりかかる社会的事案を描きながら、“自分が自分であることの大切さ”もみごとに表現している。
この新鋭監督キム・ジョンウンは、この先どんなすごい作品を送り出してくるのかと想像するだけで期待は計り知れないが、とにもかくにも長編映画監督デビュー作に出合えたことが嬉しい。
ISO(ライター)
『ギョンアの娘』は男性の復讐心に人生を奪われた母子に焦点を当てながら、この社会に巣食う数多の不均衡を提示する。なぜ女性であることが傷つけられる理由となるのだろうか、と幾度も問いを投げつけながら。
そして理不尽な痛みや恥や責任を負わされ生きる女性達に語りかける。あなたは何も悪くない、と。
和田彩花(ミュージシャン・文筆家)
家庭、カップル間での暴力が粛々と描き出される。映画全体の色味が淡いのは、暴力を受けてから社会に戻れるようになるまでの日々がどれだけ心身を疲弊させるものであるかを示すかのようだった。世代を超えて共有できる物語でありながら、母と娘どちらの視点に立つかによって異なる問題を交わせる物語でもあると感じた。
■公開情報
『ギョンアの娘』
3月7日(土)ユーロスペース、シネスイッチ銀座ほか全国順次公開
出演:キム・ジョンヨン、ハ・ユンギョン、パク・ヘジン、キム・ウギョム、イ・チェギョン、チェ・ヒジン、イ・ジハ
監督:キム・ジョンウン
配給:JIGGY FILMS
2022年/韓国/カラー/5.1ch/119分/G/韓国語/日本語字幕:若杉晶子
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公式サイト:https://jiggyfilms.co.jp/item/gyoeng-ah/
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