Netflixの国内作品増加によって何が変わる? “過激さ”だけではないMV的映像の強さ
エアミュージカルのような見応えのあるパフォーマンスを物語の節々に用意して観客を引き付ける展開は、2025年にNetflixで配信された音楽ドラマ『グラスハート』でも用いられていた演出だ。
『グラスハート』のMVのような美しいライブシーンは、宣伝映像としてYouTube等でも流れ話題となったが、こういった自作の切り抜き映像を動画として流すメディア展開をNetflix作品は積極的におこなっている。
1月22日にNetflixで配信されたアニメ映画『超かぐや姫!』も、ボーカロイド楽曲のカバーが多数流れるMV的な作りの作品であり、仮想空間でのライブシーンを切り抜いたMV映像がYouTubeやX(旧Twitter)で多く拡散された。
『This is I』でもすでに、アイが山下久美子の「赤道小町 ドキッ」に合わせて商店街で踊るエアミュージカルの映像がYouTubeにオフィシャルクリップ映像として上がっている。
こういったミュージカルシーンは物語のハードルを下げて観やすくする効果を与えると同時に、そのシーンの切り抜き映像をネット上で公開することで、視聴者に対する最高の宣伝効果を生み出す。
過激で重厚な映像と物語にNetflix作品は定評があり、2026年に配信予定の作品もその傾向が引き継がれているように感じた。
だが、おそらくもう一つのファクターとして今後重要になっていくのは、部分的に抜き出しても成立するMV的な映える映像をどれだけ盛り込めるかなのだろう。
このMV的映像によって物語を繋ぐ手法を拡大展開することで、今年のNetflixはより幅広い視聴者の心を掴むのではないかと思う。