杉咲花×今泉力哉、名タッグ誕生の予感 『冬のなんかさ、春のなんかね』冬ドラマの大本命に
いよいよ2026年冬ドラマが始まった。来月に控えるミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックの影響もあってか、今クールは1話完結型の案件解決ものやサスペンスが目立ち、全体的にやや殺伐としたラインナップである。
そんな中で、年明け前から早々に注目を集めていたのが、杉咲花主演『冬のなんかさ、春のなんかね』(日本テレビ系)だ。現在3冊目の執筆に取り組んでいる小説家・土田文菜(杉咲花)が、恋人と向き合うために、自身の価値観を形成した過去の恋愛を振り返ってゆく物語だという。
本作は映画『愛がなんだ』『街の上で』の今泉力哉が、プライム帯の地上波連続ドラマで初めて監督・脚本を手がけることでも話題を呼んでいる。共演には、杉咲がヒロインを務めた朝ドラ『おちょやん』(NHK総合)で、どうしようもないダメ夫を見事に演じ切った成田凌をはじめ、同じく『おちょやん』で弟を演じた倉悠貴、『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系/以下、『アンメット』)で、ミヤビ(杉咲花)に恋する綾野先生役の岡山天音など、杉咲花と今泉力哉の双方と縁のある、若手実力派キャストが名を連ねた。
さらに演出には、ドラマ『コタキ兄弟と四苦八苦』(テレビ東京系)を手がけた映画監督の山下敦弘、映画『ファーストキス 1ST KISS』『サンセット・サンライズ』など近年の話題作に携わった山田卓司が参加。今クールの中でも座組の強度がひときわ際立つ本作には、放送前から特大の期待を寄せずにはいられない。
杉咲花×今泉力哉——文字の並びだけでも不思議としっくりきてしまう、親和性の高い組み合わせに思えるが、意外にも杉咲が出演する今泉作品は少ない。直接的に関わったのは、気鋭の映画監督たちが手がけたオムニバスドラマ『杉咲花の撮休』(WOWOW)で、今泉が担当した第2話・第3話のみである。むしろ直近は、アイスコーヒーに抹茶パウダーをトッピングしてしまう“クセ強”カフェ店員役で今泉がゲスト出演した『アンメット』のイメージが強いかもしれないが、どちらにしても、映像ファン待望のドリームタッグであることには違いない。
『恋です!〜ヤンキー君と白杖ガール〜』(2021年)以来の日テレドラマ出演となる杉咲花だが、近年の活躍はとりわけめざましい。先ほどから何度も名前が挙がっている『アンメット』に加え、野木亜紀子脚本の『海に眠るダイヤモンド』(TBS系)と、2024年は1年を通してテレビドラマ界を席巻した。
ヒット作であればあるほど、視聴者の記憶にはその役のイメージが定着して、なかなか次作に集中できないものだが、ミヤビとは対極に位置する王道ヒロイン・朝子で、ふたたび視聴者を惹きつけ、作品へと深く没入させた点は、さすが杉咲花と言うほかない。