『ヤンドク!』は橋本環奈の集大成的作品になる予感 『おむすび』を意識したセリフや演出も

 橋本環奈が主演を務める月9ドラマ『ヤンドク!』(フジテレビ系)が、1月12日にスタートした。

 主人公・田上湖音波(橋本環奈)は、元ヤンキーの脳神経外科医。開始早々に「ええかげんにしやぁ! たぁけか!」とどぎつい岐阜弁で橋本が相手をガンつける痛快さと患者の希望になろうとするスゴ腕ドクターとしての両面がミックスされた、これまでにないニューヒロイン像を橋本が体現している。

 タイトルが示す通りに、この作品は簡潔に言ってしまえば、ヤンキーと医療ドラマのミックスだ。橋本が出演していた作品ではヤンキーコメディーの『今日から俺は!!』(日本テレビ系)に、天才ドクター役で主演を務めた『天久鷹央の推理カルテ』(テレビ朝日系)が思い浮かぶ。そして本作を語る上で切っても切れないのが、橋本の主演作であるNHK連続テレビ小説『おむすび』(NHK総合)だろう。

 放送前から脚本家・根本ノンジとのタッグとして放送前から話題となっていた『ヤンドク!』。『おむすび』で橋本が演じた米田結はギャルマインドを持った栄養士で、『ヤンドク!』の湖音波とは似て非なるものではある。ただ、今話題のリアリティショー『ラヴ上等』(Netflix)を例にすると、参加メンバーにはギャルも元ヤンも混ざっており、広く見れば管理栄養士も脳神経外科医も医療従事者に変わりはない。しかも、冒頭の「たぁけか!」とののしる高野ひかり=馬場徹は、『おむすび』の「病院・管理栄養士編」で共演していたということもあり、『おむすび』視聴者であればこの時点(開始4分)で朝ドラを思い出さざるを得ない構成となっている。

 そのことを逆手に取ってか、患者におやつを食べさせた湖音波に高野が「管理栄養士さんが怒ってましたよ。計画が狂うって」と注意をしたり、湖音波が執刀した患者が得意だというヒップホップダンスを見よう見まねで踊るがなんとなくパラパラの動きに見えるのは、明らかに『おむすび』を意識したセリフや演出だろう。

 ただ、本作の特徴は元ヤンが医者になっているということ。毎日睡眠時間3時間の猛勉強を経て脳神経外科医となった気合いと根性を持ち、ポジティブマインドで負けず嫌いな性格は、緊急搬送されてきた患者をほかに回そうとする上司の大友真一(音尾琢真)に「たぁけか!」と一喝する気の強さ、言い換えれば芯の強さを持ち合わせている。そして、借りは作らずに、義理人情を大切にする精神。バイク事故から命を救ってくれた恩人・中田啓介(向井理)との「誰かの希望になれることを証明してやる」という約束を果たすため、湖音波は岐阜からお台場の病院へとやって来ることになる。

 新米ヤンキードクターが「なめんな! 自分はこの仕事に命張ってんだよ!」と上司の医師を睨みつけ、自ら執刀し患者を救う。そんなヒロインはこれまでにいなかっただろう。『今日から俺は!!』と『天久鷹央の推理カルテ』、そして『おむすび』と橋本が俳優として築き上げてきた集大成的作品に『ヤンドク!』はなる予感が今からしている。

 ヤンキー御用達のガルフィに、クロックスという湖音波のヤンキー衣装に、「うす」「さーせん」という一向に治そうとしないヤンキー口調、手術シーンはアニメで表現する演出も面白い試みに感じた。第2話からは湖音波のヤンキー時代からの大親友で“マブダチ”城島麗奈(内田理央)が登場。ここからさらに湖音波がブイブイ攻めていく、ヤバいドラマになることは間違いない。

ヤンドク!

バリバリのヤンキー娘が猛勉強の末に、脳神経外科医となり、病気に苦しむ患者に寄り添いながら旧態依然とした医療現場をパワフルに改革していく。

■放送情報
『ヤンドク!』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~21:54放送
出演:橋本環奈、向井理、宮世琉弥、音尾琢真、馬場徹、薄幸(納言)、許豊凡(INI)、内田理央、大谷亮平、大塚寧々、吉田鋼太郎ほか
脚本:根本ノンジ
プロデュース:髙木由佳、貸川聡子(共同テレビ)
演出:佐藤祐市、淵上正人、菊川誠、朝比奈陽子
音楽:近谷直之
制作協力:共同テレビ
制作著作:フジテレビ
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