『センチメンタル・バリュー』本予告公開 ヨアキム・トリアー監督のメッセージ動画も

 2026年2月20日よりTOHOシネマズ 日比谷ほかで公開されるヨアキム・トリアー監督作『センチメンタル・バリュー』の本予告が公開された。

 本作は、『テルマ』『わたしは最悪。』などを手がけたトリアー監督の最新作。『わたしは最悪。』に続いてのトリアー監督との再タッグとなるレナーテ・レインスヴェが主演を務め、愛憎入り混じる“親子”という名のしがらみを中心に、複雑かつ緊張感に満ちた人間模様を描いた。

 第78回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、グランプリを受賞した本作。また、第98回アカデミー賞ノルウェー代表作品、キャスティング賞、撮影賞、国際長編映画賞のショートリストに選出された。さらに、第83回ゴールデングローブ賞では、作品賞、監督賞、脚本賞、非英語作品賞のほか、主演女優賞(レナーテ・レインスヴェ)、助演男優賞(ステラン・スカルスガルド)、そして助演女優賞にインガ・イブスドッテル・リッレオースとエル・ファニングがWノミネートされ、メインキャストが全員ノミネート。主要部門7部門、計8ノミネートを果たした。

映画『センチメンタル・バリュー』本予告

 公開された本予告には、俳優ノーラ(レナーテ・レインスヴェ)とかつて自分と家族を捨てて以来、長く音信不通だった映画監督の父グスタヴ(ステラン・スカルスガルド)の姿が。突然の再会とともに差し出されたのは、「お前のために書いた」という新作映画の主役オファー。「今さら関わらないで」とノーラが父を突き放すその瞬間から、“こわれた親子”の物語は動き出す。やがてグスタヴは、ノーラの代役としてアメリカ人人気スターのレイチェル(エル・ファニング)を抜擢。かつて家族の思い出が詰まった実家で撮影を行うため、ロケハンにレイチェルを連れてくる。その出来事が、ノーラに再び父への想いと向き合うことを強いる。許しがたい父への感情。しかし、憎しみに囚われて前に進めない自分自身もまた許せない。ノーラは「私だけ失敗作」と妹のアグネス(インガ・イブスドッテル・リッレオース)に告白し、姉妹が抱き合う。「受け入れたいのに、許せない」。親子だからこそ割り切れない思いを抱えるノーラと、映画を通して想いを伝えようとするグスタヴ。その間に絡み合うレイチェル、そしてアグネス。4人それぞれの感情が交錯していく。

映画『センチメンタル・バリュー』ヨアキム・トリアー監督メッセージ

 さらに、トリアー監督から日本の観客に向けたメッセージも到着。「こんにちは」と日本語の挨拶から始まり、「『センチメンタル・バリュー』が日本公開されるとのこと、とても嬉しいです。是非、劇場で観ていただきたいです。深い家族の物語なのですが、大きいスクリーンで観ていただくのが一番だと思います。どうぞ、ご覧ください」と、日本での劇場公開を喜んだ。

■公開情報
『センチメンタル・バリュー』
2026年2月20日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか全国ロードショー
出演:レナーテ・レインスヴェ、ステラン・スカルスガルド、インガ・イブスドッテル・リッレオース、エル・ファニング
監督:ヨアキム・トリアー
脚本:ヨアキム・トリアー、エスキル・フォクト
配給:NOROSHI、ギャガ
英題:Sentimental Value/2025年/ノルウェー/カラー/ビスタ/5.1ch/133分/字幕翻訳:吉川美奈子/G
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