『ぼくたちん家』好きなものを見つける尊さと苦悩 “玄一”及川光博に衝撃展開も

 本エピソードでは好きなものを見つける尊さだけでなく、それに付随する苦悩も描かれている。索の元恋人である吉田(井之脇海)は、索とヨリを戻したいと思っていた。しかし、彼の心がもうすでに玄一に向いていることを悟った吉田は、あらためて不動産屋で「自分のため」の家を探すことを決意する。拾ったうさぎと一緒に生きていくことを決めた仁(光石研)も、社会に舐められたくなくてマンションを探している百瀬(渋谷凪咲)も、みんな苦悩しながら「好きなものや人と幸せになるための方法」を模索している。

 もちろん玄一と索も模索の真っ最中だ。パートナーシップ制度の手続きの途中で「家をかすがいにとか、正直ハッタリって言うか……」と怯える玄一に、「ハッタリでも嘘でも、心から信じたら本当になります」と索が力強く言葉をかける。

 区役所でパートナーシップ制度を申請した玄一と索が、引き続き親子のフリを続けていくことをほたるに報告すると、ほたるからも「好きなもの」を見つけた報告があった。「ギターが好きです」と宣言する彼女に玄一は喜びをあらわにするが、すぐさま弾き方を教えようとすると、ほたるは“弾きたい”のではなく、ギターを“作りたい”のだと告白する。玄一の弾き語りに興味津々だったほたるが、ギターそのものに関心を持っているのは意外だった。

 母親のともえ(麻生久美子)に留守番電話で「好きなものとか、大事な人とか、幸せとかって、持ってるとなくしたときのことばかり考えちゃう。でも、頑張って信じてみるんだ」とメッセージを残すほたる。自分のこと、好きな気持ち、嬉しかった言葉。何より、そばにいてくれる人たちのことを大切にしたいという思いは、きっと玄一と出会ったからこそ芽生えた「好きの原動力」に違いない。

 しかし、最後の最後で玄一は突然、アパートにやってきたパトカーに乗せられてしまう。玄一が部屋から逃げ出した亀の遺失物届を出したことで、その場に居合わせた警察官の松(土居志央梨)に偽名を使っていることが知られた可能性が高い。もしかしたら亀が見つかったことを知らせてくれたのかもと淡い期待を抱いているが……。これから良い感じの生活を営んでいくはずだった2人の関係とほたるの将来は、果たしてどうなってしまうのだろうか。さまざまなドキドキがひっきりなしに起こるドラマの続きが、早くも楽しみで仕方がない。

ぼくたちん家

現代に様々な偏見の中で生きる“社会のすみっこ”にいる人々が、愛と自由と居場所を求めて、明るくたくましく生き抜く姿を描くホーム&ラブコメディ。

■放送情報
『ぼくたちん家』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30~放送
出演:及川光博、手越祐也、白鳥玉季、田中直樹、渋谷凪咲、坂井真紀、光石研、麻生久美子
脚本:松本優紀、渋谷凪咲、田中直樹
演出:鯨岡弘識、北川瞳
インクルーシブプロデューサー:白川大介
チーフプロデューサー:松本京子
プロデューサー:河野英裕、西紀州、岡宅真由美
音楽:東川亜希子、神谷洵平
主題歌:「バームクーヘン」
制作協力:AX-ON
©日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/bokutachinchi/
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