目黒蓮の役者としての変化 妻夫木聡&佐藤浩市の芝居を「“継承するんだ”という気持ち」

 TBS系にて放送中の日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』に出演中の目黒蓮のインタビューコメントが公開された。

 本作は、山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞も受賞した早見和真の同名小説『ザ・ロイヤルファミリー』を原作とした、人間と競走馬の20年にわたる壮大な物語。脚本を手がけるのは、『桐島、部活やめるってよ』『ディストラクション・ベイビーズ』などの喜安浩平。演出は、『アンナチュラル』(TBS系)や『最愛』(TBS系)などのテレビドラマのほか、近年は『ラストマイル』や『ファーストキス 1ST KISS』など映画作品の監督も務める塚原あゆ子らが担当する。

 主演を務める妻夫木のほか、佐藤浩市、松本若菜、安藤政信、高杉真宙、津田健次郎、吉沢悠、木場勝己、尾美としのり、関水渚、長内映里香、秋山寛貴(ハナコ)、三浦綺羅、小泉孝太郎、黒木瞳、沢村一樹らがキャストに名を連ねている。

 目黒は第4話で本格登場。目黒が演じる物語の鍵を握る重要な人物が、山王耕造(佐藤浩市)の隠し子・中条耕一であることが明かされた。

 本作では第1話からナレーションも担当している目黒。第4話で満を持して本編に登場したが、役柄については事前に「いっぱい走っておいてください」とだけ言われていたという。グループのメンバーからも役柄について予想合戦をされたが、「僕は馬なんだ!」と言い続けて切り抜けていたと明かした。

 耕一を演じるにあたっては、父親である耕造を意識し、「ちょっとした座り方とか佇まい」を自身の芝居に取り入れていると語る。

 また、撮影チームに途中から参加することには緊張感があったものの、主演の妻夫木や佐藤らが温かく迎え入れてくれたことに深く感謝している様子。佐藤からは「もし蓮がそれでやりづらかったり思うようだったら、全然言ってね」と優しく声をかけられたエピソードを披露。

 妻夫木については、「優しさがにじみ出てる」「お父さんのような、お兄さんのような、本当に優しくて愛がある方」と印象を語り、撮影の合間に妻夫木が目黒の写真を撮ってくれることもあるという。

 本作のテーマの一つである“継承”について、目黒は「まさに今この現場で、そのようなことを自分自身ものすごく感じてる」とコメント。「妻夫木さんや浩市さんのお芝居を見て、一つでも多くのものを拾っていって自分のものにして、“継承するんだ”という気持ちで取り組んでいる」と、俳優としての思いを明かした。

 第5話については、「“ザ・ロイヤルファミリー”という物語が、いい意味でちょっと混沌としてくる」と、今後の展開に期待を寄せた。 

目黒蓮(中条耕一役)コメント

中条耕一は第4話放送まで役名すら伏せられてました

皆さん考えてくださっているんだなと思いました(笑)14。グループのメンバーもみんなで「この役なんじゃないか?」とか「こういう人なんじゃないか」みたいな予想合戦をしてくれていましたが、役柄については事前にスタッフの方から「いっぱい走っておいてください」と言われていた話をヒントに、一貫して「僕は馬なんだ!」っていうことを言い続けて、なんとかその場を切り抜けてました(笑)。

耕一を演じるにあたって意識していること

そうですね……ようやく出てきたなと思っても、まだ言えないことがたくさんあるので…(苦笑)。耕一を演じるにあたっては、父親である山王耕造のちょっとした座り方とか佇まいなんかも意識してます。浩市さんが演じられている耕造をしっかり見て、全てではないですが「あ、親子なんだな」って分かるようなポイントをピックアップして、自分のお芝居の中に取り入れてみたり。
役柄が伏せられている状態で、耕一のビジュアルから皆さんがイメージするキャラクターの雰囲気と近いものもあれば、少しズレているところも演じる上では意識していて。あまり一緒くたにならないようなキャラクターになったらいいなと思って、(演出の)塚原さんといろいろ話し合いながら一緒にやらせていただいてます。

物語の途中から登場する役柄ならではの難しさは?

皆さんクランクインされていて、チームとしての形が出来上がっている中、そこに途中から加わるという経験もあまりないので、そういったところでの緊張感はありました。でもキャスト・スタッフの皆さんが本当に優しくて。
妻夫木さんと浩市さんのお二方は本番ギリギリまで話していても、すぐ役に切り替えてお芝居されているんですけど、浩市さんが「俺たちは本番ですぐ切り替えられるけど、もし蓮がそれでやりづらかったり、“なんかこの人たちずっと話しているな”とか思うようだったら、全然言ってね」って、優しく声をかけてくださって。「全然そんなことないです!」みたいな話をしたんですけど、座長の妻夫木さんや浩市さんたちが中心になって、途中から入る僕でも入りやすい環境を作ってくださっているんだな、って強く感じました。

ナレーションのこだわり

自分がナレーションをする意味、ということを考えてやっています。競馬の世界を皆さんに分かりやすく説明するということも、もちろん大切にしていますが、それだけではない、分かりやすいところだけではない、ということを意識してます。

分かりやすいナレーション的なニュアンス?

それもありますが、そこにただ声を当てているだけではなくて、後々に明かされてくる別の意味もある、といったようなストーリーを自分の中で組み立てながらやっています。

周囲からの反響は?

グループのメンバーも深澤くんや阿部ちゃんがドラマを観てくれていて、1話の放送後すぐに連絡をくれて「役は判明しなかったけど、ナレーションの声すごく良かったよ」って言ってくれました。あと妻夫木さんが現場で褒めてくださったり、原作者の早見さんに「あのくだりの流れも良かったね」みたいなことも言っていただけた時は、すごくうれしく感じています。

“継承”が作品の一つのテーマに

まさに今この現場で、そのようなことを自分自身ものすごく感じてるのかなと思います。この作品は人間の継承の物語でもありますけど、僕自身も現場で妻夫木さんや浩市さんのお芝居を見て、一緒に物作りをしていく中で、一つでも多くのものを拾っていって自分のものにして、“継承するんだ”という気持ちで取り組んでいるところなんです。

妻夫木聡との初共演について

妻夫木さんは優しさがにじみ出てるようなイメージの方で、やっぱり実際お会いさせていただいてからも「優しいなぁ」っていう(笑)。僕のクランクイン前から今でも頻繁に連絡をくださいますし、撮影の合間には「あ、ちょっとそこ立ってて、写真撮るから!」って、まるで妻夫木さん演じる栗須の秘書的なテンションで僕の写真を撮ってくださったり(笑)。
なんかお父さんのような、お兄さんのような、本当に優しくて愛がある方なので、「目黒でよかった」って思ってもらえるような良い芝居をして、いただいた愛を少しでも返したいなと思ってます。

本作の魅力

魅力はいっぱいあると思うんですけど、レースのシーンで気づいたら前のめりになって応援してるみたいな、ちょっと熱くなるものがあったり、そんなつもりなかったのに見てたらちょっと涙が出てくるような、そんな魅力もある作品だと思っています。

第5話の見どころ

第4話で耕造に隠し子がいることが分かったことを受けて、第5話では耕造の過去やその背景をさらに深掘りしていくお話になっています。また一つ“ザ・ロイヤルファミリー”という物語が、いい意味でちょっと混沌としてくるというか。早く続きが観たくなるような展開になっていると思います。

日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』

早見和真の同名小説をドラマ化。税理士としての挫折を味わい希望を見出せなくなってしまった主人公の人生が、馬主である山王耕造との出会いにより大きく動き出していく。

■放送情報
日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』
毎週日曜21:00~21:54放送
出演:妻夫木聡、目黒蓮、松本若菜、安藤政信、高杉真宙、津田健次郎、吉沢悠、木場勝己、尾美としのり、関水渚、長内映里香、秋山寛貴(ハナコ)、三浦綺羅、小泉孝太郎、黒木瞳、沢村一樹、佐藤浩市
原作:早見和真『ザ・ロイヤルファミリー』(新潮文庫刊)
脚本:喜安浩平
演出:塚原あゆ子、松田礼人、府川亮介
プロデュース:加藤章一
協力プロデュース:大河原美奈、小髙夏実
編成:佐藤礼子、中野翔貴
製作:TBSスパークル/TBS
©TBSスパークル/TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/RoyalFamily_tbs/
公式X(旧Twitter):@royalfamily_tbs
公式Instagram:royalfamily_tbs
公式TikTok:@royalfamily_tbs

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