『第26回東京フィルメックス』11月21日より開催へ OP作品はツァイ・シャンジュン監督新作

 『第26回東京フィルメックス/TOKYO FILMeX 2025』が、11月21日から11月30日まで有楽町朝日ホール、ヒューマントラストシネマ有楽町にて開催されることが決定した。

 東京フィルメックスは、アジアを中心とした世界から独創的な作品を集めた国際映画祭。2000年に創設され、今回が26回目の開催となる。開催概要とあわせて、オープニング作品とクロージング作品も発表された。

 オープニング作品は、ツァイ・シャンジュン監督の『太陽は我らの上に』(英題:The Sun Rises on Us All)に決定。2011年のフィルメックス特別招待作品『人山人海』、2017年の同コンペティション作品『氷の下』に続く、ツァイ・シャンジュン監督の長編第4作だ。9月に開催された第82回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門でワールドプレミア上映され、主演のシン・ジーレイが最優秀女優賞に輝いた。

 クロージング作品は、フオ・モン監督の『大地に生きる』(英題:Living the Land)に決定。本作は、急速に変化する1990年代初頭の中国農村部を10歳の少年の目から見つめたフオ・モン監督の長編第3作で、2025年2月のベルリン国際映画祭コンペティション部門でワールドプレミア上映され、監督賞を受賞した。

 本イベントに先がけて、11月14日から18日にはヒューマントラストシネマ有楽町にてプレイベントが開催される。 今回は香港で話題のビジュアルカルチャー美術館M+が修復した「香港ニューウェーブ」の3作品、トン・シューシュン監督の『董夫人 レストア版』、ピーター・ユン監督の『ザ・システム レストア版』、パトリック・タム監督の『愛殺 レストア版』が上映される。

 あわせて、デザイナーのIKKI KOBAYASHIが手がけた映画祭メインビジュアルも公開された。

 なお、本イベントのチケットは11月6日12時より発売される。

■イベント情報
『第26回東京フィルメックス』
会期:11月21日(金)~11月30日(日)
会場:有楽町朝日ホール、ヒューマントラストシネマ有楽町
公式サイト:https://filmex.jp/

【上映作品】
<オープニング作品>
『太陽は我らの上に』
監督:ツァイ・シャンジュン
英題:The Sun Rises on Us All/原題:日掛中天/中国/2025/131分

<クロージング作品>
『大地に生きる』
監督:フオ・モン
英題:Living the Land/原題:生息之地/中国/2025/129分

第26回東京フィルメックス プレイベント
『香港ニューウェーブの先駆者たち:M+ Restored セレクション』
期間:11月14日(金)~11月18日(金)
会場 :ヒューマントラストシネマ有楽町

【プレイベント上映作品】
『董夫人 レストア版』
監督:トン・シューシュン
英題:The Arch/原題:董夫人/香港/1968/95分

『ザ・システム レストア版』
監督:ピーター・ユン
英題:The System/原題:行規/香港/1979/88分

『愛殺 レストア版』
監督:パトリック・タム
英題:Love Massacre/原題:愛殺/香港/1981/91分

主催:特定非営利活動法人東京フィルメックス
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画祭支援事業)、アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】
特別協賛:シネマイニュテイル
協賛:シマフィルム、コネクション、KODAK
協力:アテネ・フランセ文化センター、東京テアトル、東京学生映画祭、Festival Scope

提携企画:人材育成ワークショップ『Talents Tokyo 2025』
期間:11月24日(金)~11月30日(金)
主催:東京都、公益財団法人東京歴史文化財団 アーツカウンシル東京、タレンツ・トーキョー実行委員会
提携:ベルリナーレ・タレンツ(ベルリン国際映画祭)
協力:ゲーテ・インスティトゥート

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