『暴君のシェフ』で世界中から熱視線 ユナ、少女時代のまぶしさそのままにトップ女優へ

 2017年には、長編映画デビュー作となった『コンフィデンシャル/共助』(2022年に続編『コンフィデンシャル:国際共助捜査』も公開)に出演。主演のヒョンビン演じる北朝鮮の刑事イム・チョルリョンに憧れるパク・ミニョン役をキュートに好演し、第53回百想芸術大賞映画部門の女性人気賞を受賞した。2019年には映画初主演作となった『EXIT』が韓国で940万人以上の観客を記録して大ヒット。実力派俳優チョ・ジョンソク演じるヨンナムとともに上昇してくる有毒ガスから逃れるため、決死の脱出を繰り広げるウィジュ役を熱演した。超高層ビルを登るなどスリリングなシーンの連続で、釘付けになった。

『EXIT』©︎2019 CJ ENM CORPORATION, FILMMAKERS R&K ALL RIGHTS RESERVED

 2021年にはTVシリーズと映画の2タイプある『ハッピーニューイヤー』で、事情を抱える男女が大晦日に集結する高級ホテル「エムロス」のモーニングコール担当スヨン役に。自殺願望のある就活生ジェヨン(カン・ハヌル)をスヨンはあの手この手で引き留め、心を通い合わせていくシーンにじ~んとさせられる。14人の登場人物たちが織りなす物語が鮮やかにきらきらと舞い降りる本作は、主に相手役となるカン・ハヌルの手腕によっても、ユナの魅力が十分に伝わる良作となっている。

 2022年には『ビッグマウス』でイ・ジョンソクと夫婦役を演じてダブル主演。ハラハラさせる展開のクライムミステリーに挑戦し、MBC演技大賞の最優秀演技賞(ミニシリーズ部門)を獲得。2023年には『キング・ザ・ランド』でジュノ演じる御曹司と恋をする従業員役でダブル主演を務め、とくに女性視聴者の胸キュン度数を上昇させるラブストーリーで惹きつけた。

Netflixシリーズ『キング・ザ・ランド』

 すらりとした長身と整った顔立ちながらクール寄りに傾かず、愛嬌のあるキャラクターで男女問わず支持の高いユナ。ドラマではないので番外編になるが、ユナはK-POPクイーンのイ・ヒョリが夫と愛犬たちと暮らす済州島の家を舞台にしたバラエティ番組『ヒョリの民宿』シーズン2に出演している。民宿を手伝う従業員として、ヒョリのもとで一般客と笑顔で接するユナ。自然体でテキパキと仕事をこなす、謙虚な素顔が垣間見える(短期アルバイトにはパク・ボゴムも参加)。

『暴君のシェフ』(tvN公式サイトより)

 そして現在、最初に触れた『暴君のシェフ』が注目を集めている。ドラマの放送を記念して、9月28日には横浜BUNTAIでファンミーティングを実施。10月1日から10日にかけて、タワーレコード渋谷店にて期間限定の「暴君のシェフPOPUP STORE in Japan」が開催される。さらに映画『EXIT』のイ・サングン監督による新作映画『悪魔が引っ越してきた(原題)』では、アン・ボヒョンとの共演で、夜明けごとに悪魔として目覚める女性を演じているユナ。韓国では公開済みなので、日本での公開も待ち遠しい限りだ。これからもますます輝きを放っていくであろうユナから目が離せない。

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