『ばけばけ』最高のOP映像&サブタイトルはいかにして生まれた? CP&演出に狙いを聞く

 天真爛漫なトキの幼少期を演じるのは、2015年生まれの福地美晴。橋爪は「ヒロインと同じかたちでオーディションを開催して、674名にご応募いただきました。子役のオーディションとしては、ものすごい数だと思います」と振り返る。

 福地の起用理由については「本当にお芝居が素晴らしくて、この年齢でここまで台本を読めているのかと驚くほど。それを表現する力もありました」とし、「あの歳にして完成されたお芝居をしているなと思うし、しじみ汁を飲んで『あぁ~』と言うところなど、とてもかわいらしいですよね」と評価する。

 同じく村橋も、福地の自然な演技力を絶賛。「髙石さんはセリフがないところでも自由にいろいろな表情を見せる方なので、そんな彼女に繋がるような子はいないかなと。その中で、福地さんはちゃんとセリフを覚えて芝居をするけれど、そうじゃないところでも大人たちの芝居を見て、それに応じた芝居をしていたんです。フラットな状態で現場に臨み、自分の反応をお芝居に変えている。そこは髙石さんにも通じるし、芝居のナチュラルさにも繋がっていると思います」と話す。

「現場でもあまり演出をつけずに、好き勝手走り回らせていました。縁日のシーンでは、端から端まで走ってカメラマンも追い切れない、みたいなこともありましたね(笑)。とにかく自由に演じてもらうことだけを考えていましたし、福地さんはそれに応えてくれました」(村橋)

 物語はもちろん、隅々まで制作陣の思いが詰まった『ばけばけ』。キャストの好演とともに、さらなる物語の展開と仕掛けに期待したい。

■放送情報
2025年度後期 NHK連続テレビ小説『ばけばけ』
毎週月曜から金曜8:00〜8:15放送/毎週月曜〜金曜12:45〜13:00再放送
BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜8:15〜9:30再放送
BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:髙石あかり、トミー・バストウ、吉沢亮、岡部たかし、池脇千鶴、小日向文世、寛一郎、円井わん、さとうほなみ、佐野史郎、北川景子、シャーロット・ケイト・フォックス
作:ふじきみつ彦
音楽:牛尾憲輔
主題歌:ハンバート ハンバート「笑ったり転んだり」
制作統括:橋爪國臣
プロデューサー:田島彰洋、鈴木航、田中陽児、川野秀昭
演出:村橋直樹、泉並敬眞、松岡一史
写真提供=NHK

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