映画評論家・佐藤忠男のドキュメンタリー映画が11月公開 教え子の寺崎みずほが生前に密着

 映画評論家の佐藤忠男に密着したドキュメンタリー映画『佐藤忠男、映画の旅』が、11月1日より新宿K’s cinemaで劇場公開されることが決定した。

 本作は、2022年3月に91歳で逝去した映画評論家・佐藤に密着したドキュメンタリー映画。独学で映画評論の道を拓き、60年にわたる評論家人生で日本映画史を体系化した功績、そして後年、ライフワークとしてアジア映画を発掘し、日本に先駆的に紹介した功績から、映画評論家として初めて文化功労者に選出された第一人者として知られる佐藤の映画人生を探る。

 佐藤が学長を務めた日本映画学校(現日本映画大学)で教え子であった寺崎みずほが、カメラを手に2019年より密着。佐藤の戦争体験、映画との出会い、最愛の妻・久子との出会い……。そして1万本を優に超す映画を鑑賞した佐藤が「小津安二郎監督の『東京物語』と比肩するくらい、世界で一番好きな映画」と言い残したゴーヴィンダン・アラヴィンダン監督のインド映画『魔法使いのおじいさん』への想いなど、生前のインタビューや世界の映画関係者の証言から、観客と共に佐藤の“たからもの”を探す旅に出る。

 あわせて公開されたポスタービジュアルでは、佐藤の穏やかな表情と、佐藤が遺した数々の著作に囲まれている様子が描かれている。また、その周りには佐藤が愛したアジアの風景やそこに暮らす人々の姿が置かれ、中には『魔法使いのおじいさん』のアラヴィンダン監督と佐藤が浴衣姿で歓談する貴重な写真も含まれる。

 また、仕事中と思われる佐藤や、和やかに食事をする姿などを切り取った場面写真も公開された。

■公開情報
『佐藤忠男、映画の旅』
11月1日(金)より新宿K’s cinemaにてロードショー、全国順次公開
出演:佐藤忠男、秦早穗子、イム・グォンテク、シャージ・N・カルンほか
監督:寺崎みずほ
撮影:大久保千津奈(JSC)
録音:姫井信二
編集:遠山慎二
プロデューサー:川井田博幸
制作・配給:グループ現代
2025年/日本/ 98分/カラー/DCP/ステレオ 英題:Journey Into SATO TADAO
©GROUP GENDAI FILMS CO., LTD.
公式サイト:https://satotadao-journey.com/
公式X(旧Twitter):journeySATOTADA
公式Instagram:journeysatotadao

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