向井理、『舟を編む』への愛を明かす 「最後はなぜドラマ化したのか答え合わせができる」
毎週火曜日にNHK総合で放送中の『舟を編む~私、辞書つくります~』に出演している向井理からコメントが寄せられた。
本作は、三浦しをんの小説『舟を編む』を原作に、主人公・馬締ではなく、新入り社員・岸辺みどりの視点で物語を描くドラマ。脚本は、NHKドラマ『これは経費で落ちません!』などを手がけた蛭田直美が担当する。
大人気ファッション誌の編集部員・岸辺みどり。雑誌の廃刊が決まり、突如異動になった先は辞書編集部。そこは、ぼさぼさ頭で超がつくほどの生真面目上司・馬締光也を筆頭に、くせ者が揃っていた。みどりは、彼らに翻弄されながらも、一冊の辞書を作るために十数年間に及ぶ時間と手間をかける根気と熱意に触発され、次第に自らも言葉の魅力を発見、辞書編さんの仕事にのめり込んでいく。辞書『大渡海』を完成させるまでの、辞書編集部員たちの奮闘が描かれていく。
主人公・みどりを池田、馬締を野田洋次郎(RADWIMPS)が演じたほか、矢本悠馬、美村里江、渡辺真起子、前田旺志郎、岩松了、柴田恭兵らがキャストに名を連ねた。
向井が演じるのは、玄武書房の宣伝部で元・辞書編集部員・西岡正志。馬締(野田洋次郎)の唯一の友達。昔、夏目漱石の『こころ』の遺書を読んで、「長くて超ウケた」の一言で済ませたことが、いまだに辞書編集部で語り草となっている。チャラそうに見えて、いざという時、機転の利く、頼れる男。『大渡海』を作る一員としての誇りを隠し持ち、発売に向け、様々な宣伝企画を推し進める。
向井は『舟を編む』について、「原作も台本も素晴らしく、より多くの方の目に留まることは俳優冥利に尽きます」と再放送の喜びを明かす。また、人気キャラの西岡を演じるにあたっては、「見た目や言動の軽さに反して、辞書作りを裏で支えようとする熱意を意識していました」と役作りを振り返った。
第3話からの見どころについては、「少しずつ成長する子供のように、辞書が大きくなっていきます。その度にどの紙を使うか、装丁はどうするかなど壁にぶつかります。最後はなぜ現在この『舟を編む』をドラマ化したのか答え合わせができると思います」とコメントを寄せた。
向井理(西岡正志役)コメント
再放送が始まったことについて
素直に嬉しいです。原作も台本も素晴らしく、より多くの方の目に留まることは俳優冥利に尽きます。
原作でもドラマでも西岡人気は絶大。西岡役を演じる上で大事にしていた点は?
見た目や言動の軽さに反して、辞書作りを裏で支えようとする熱意を意識していました。直接辞書を編纂する仕事ではないですが、宣伝や広報活動を通して辞書を作る。その仕事にしっかり向き合っているイメージでした。
ドイツでの国際賞をはじめ『舟を編む』が多くの賞を受賞したことについて
どこの国にも辞書はあると思いますが、その物自体を作る仕事にスポットを当てる作品はあまり無いのかと思います。また、日本語特有のニュアンスや文化、言語の変化も興味を持って受け入れられたのだと思っています。
「水木しげる」を敬愛する教授との対峙となる第3話への思い入れ
同じくNHKで「水木しげる」さんを演じたことがあるので、何か運命的なものを感じました。教授を説得するシーンでは辞書編集に対する想いと、水木しげるさんへの敬意がぶつかる象徴的なシーンになっています。改めて辞書を作ることの難しさも感じました。
第3話からの見どころについて
少しずつ成長する子供のように、辞書が大きくなっていきます。その度にどの紙を使うか、装丁はどうするかなど壁にぶつかります。最後はなぜ現在この『舟を編む』をドラマ化したのか答え合わせができると思います。
■放送情報
ドラマ10『舟を編む ~私、辞書つくります~』(全10回)
NHK総合にて、毎週火曜22:00~22:45放送
(毎週木曜24:35〜25:20再放送)
出演:池田エライザ、野田洋次郎、矢本悠馬、美村里江、渡辺真起子、前田旺志郎、岩松了、向井理、柴田恭兵ほか
原作:三浦しをん『舟を編む』
脚本:蛭田直美(全話)、塩塚夢(第5話共同執筆)
音楽:Face 2 fake
演出:塚本連平、麻生学、安食大輔
制作統括:高明希(AX-ON)、遠藤理史(NHK)、訓覇圭(NHKエンタープライズ)
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.jp/p/funewoamu/ts/GZ8RQ7PNJ1/