草彅剛主演映画『碁盤斬り』イタリアの映画祭で最優秀長編作品賞受賞 スペイン配給も決定

 草彅剛が主演を務めた白石和彌監督作『碁盤斬り』が、イタリア・トスカーナ州のモンタルチーノで6月11日から15日にかけて開催された映画祭「RED LINE INTERNATIONAL FILM FESTIVAL」にてコンペティション部門に選出され、最優秀長編作品賞を受賞した。

 第48回日本アカデミー賞で草彅が優秀主演男優賞を、清原果耶が優秀助演女優賞を受賞した本作は、白石監督初の時代劇。身に覚えのない罪を着せられた浪人・柳田格之進(草彅剛)とその娘・お絹(清原果耶)の“誇りをかけた闘い”を描く。

 2024年に始まったRED LINE INTERNATIONAL FILM FESTIVALは、国内外の最先端の映画作品が出会う場となることを目指し、映画撮影を促進し、表現と物語を伝える手段として、そして現実を深く理解し分析する手段としての価値を高めること、そして映画を通して平和と連帯のメッセージを発信する手段としての理解を深めることを目標としている映画祭。本年度の審査員長は映画『シャイン』でアカデミー主演男優賞をはじめ賞レースを総なめにしたジェフリー・ラッシュが務めた。

 本映画祭のオープニング作品として上映され、日本映画として初めて選出された『碁盤斬り』は、コンペティション部門で最優秀長編作品賞を受賞した。映画祭サイドは受賞理由について、「この作品は、江戸時代の侍映画の伝統を忠実に体現しながら、主人公の心の奥底にある感情を探求しています。特に構図、セットデザイン、衣装、そして全体的な演出が丁寧に行われており、真の形式的技巧が発揮されています。細部、テンポ、そして雰囲気に細心の注意を払って制作された、類まれな歴史再現と言えるでしょう」とコメントを寄せている。

 また、監督を務めた白石からも「映画祭の公式SNSで、上映されている様子を見ました。凄く美しい環境で上映してくださりとても感動しました。そして、作品賞をいただけると聞いて、本当に嬉しく思っています。この作品にとっても、映画監督個人としても、 この先映画を作っていく勇気や喜びをいただきました。 本当にありがとうございます」と喜びのコメントが到着した。

 2024年にイタリアで開催されたヨーロッパ最大のアジア映画祭「ウディネ・ファーイースト映画祭」で批評家により選出されるブラック・ドラゴン賞(Black Dragon Audience Award)を受賞し、3月に公開されたフランスでは220スクリーンで上映されるなど、海外でも高く評価されている本作。新たに、スペインでの配給も決定した。

白石和彌監督 コメント

映画祭の公式SNSで、上映されている様子を見ました。凄く美しい環境で上映してくださりとても感動しました。
そして、作品賞をいただけると聞いて、本当に嬉しく思っています。この作品にとっても、映画監督個人としても、 この先映画を作っていく勇気や喜びをいただきました。 本当にありがとうございます。

■配信情報
『碁盤斬り』
Prime Video、U-NEXTにて配信中
出演:草彅剛、清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、立川談慶、中村優子、斎藤工、小泉今日子、國村隼
監督:白石和彌
脚本:加藤正人
音楽:阿部海太郎
原作:『碁盤斬り 柳田格之進異聞』加藤正人(文春文庫)
製作総指揮:木下直哉
エグゼクティブプロデューサー:飯島三智、武部由実子
プロデューサー:赤城聡 谷川由希子
ラインプロデューサー:鈴木嘉弘
協力プロデューサー:根津勝
製作:木下グループ、CULEN
企画:フラミンゴ
制作プロダクション:ドラゴンフライエンタテインメント
配給:キノフィルムズ
©2024「碁盤斬り」製作委員会
公式サイト:https://gobangiri-movie.com
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/gobangiri_movie

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