道枝駿佑は『キャスター』で最も“成長”したキャラクター 最終回のポイントを伊與田Pに聞く
6月15日に最終話を迎える『キャスター』(TBS系)。前回放送の第9話で、43年前に進藤(阿部寛)の父・哲(山口馬木也)と一緒の写真に写っていたのが、JBN会長の国定(高橋英樹)であることが明らかになった。最終話では進藤と国定の直接対決が実現する。
伊與田英徳プロデューサーは、先ごろ行われたインタビューで「阿部さんも高橋さんも百戦錬磨なので、二人の芝居は迫力あるやり合いになっています」と太鼓判を押す。JBNを仕切る国定はどんな秘密を握っているのか。今作がこれまでの日曜劇場と違うのは、ニュース番組が舞台であることだ。報道現場は情報戦そのものであり、一つの真実によって形勢が逆転する。進藤と国定がどんな駆け引きを繰り広げるか注目だ。
今作には成長ストーリーの側面もある。作中の『ニュースゲート』で総合演出を務める華(永野芽郁)は、進藤に向かっていく中で報道人として成長していく。永野について、伊與田プロデューサーは「華と進藤の対決が第1話からすでにあって、下手すると阿部さんが圧倒されそうなバチバチぶつかる様子は見ていておもしろかったです」と撮影で火花を散らしていたと証言。華を通して、私たちはニュースのあり方を考えてきた。最終話は、華にとって一つの集大成になるはずだ。
作中でもっとも成長したキャラクターがADの本橋(道枝駿佑)だ。道枝自身、今作を通じて“進化”している。伊與田プロデューサーによると「道枝さんは目に見えてお芝居が変わってきた」とのこと。「相手によって変わる芝居のかけ合いにおもしろさを感じているのかな、と思う瞬間はありますね」と語っており、本格派へ飛躍するステップを刻んだのが本作といえるだろう。