志尊淳、本田響矢、塩野瑛久がメロすぎる! 2025春ドラマを制した“ときめき三銃士”

源凍也(塩野瑛久)

『魔物(마물)』©テレビ朝日・SLL

 3人目は、『魔物(마물)』(日本テレビ系)の源凍也(塩野瑛久)。凍也の場合、完全にDV加害者のため、“メロい”とはいうべきではないだろう。同じような被害に遭っている方はぜひ然るべき機関に助けを求めてほしい。

 ただ一方で、凍也から逃れられないあやめ(麻生久美子)や夏音(北香那)は、凍也からの暴力を彼からの執着=愛情の表れだと感じている節がある。だからこそ、あやめは暴力だけでは彼を糾弾することができず、夏音を探し続けているという事実に憤ったことをきっかけに凍也への反撃に出て、彼を逮捕させるに至った。一方で夏音は執着するように愛してくれる凍也がいなくなったことに不安を感じ、被害届を取り下げてしまった。DV被害者と加害者の歪すぎる関係性、暴力で押さえ込まれた人間の心理が丁寧に掘り下げられている。

『魔物(마물)』©テレビ朝日・SLL

 凍也の“メロポイント”は、物語前半の穏やかで色気が漂う佇まいだろう。ちょっと首を傾けて覗き込むように話しかけ、口元には微笑が浮かび、躊躇なくあなたを知りたいと口にする。既婚者であることも含め絶対にハマってはいけない男性だが、一人で強く生きてきたあやめだからこそ、コロっとやられてしまった。NHK大河ドラマ『光る君へ』の一条天皇で見せた塩野自身が持つミステリアスな雰囲気が生かされているからこそ、後半の暴力描写が際立つ構図になっている。

 こうして振り返ってみると主人公から見ると“メロい”が、他人から見ると無愛想だったり、殺人事件の容疑者だったり、DV加害者だったりと、誰から見ても“メロい”というわけではない。自分にしか見せない表情があるからこそ、メロメロになるほど魅力的に見えるのだろう。

参照
※https://www.ntv.co.jp/koiyami/articles/467989ag7syqcbrm7lxu.html

波うららかに、めおと日和

西香はちによる同名コミックを原作としたハートフル・昭和新婚ラブコメ。昭和11年を舞台に交際ゼロ日婚からスタートする、歯がゆくも愛らしい“新婚夫婦の甘酸っぱい時間”を丁寧に描く。

■放送情報
『波うららかに、めおと日和』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00~22:54放送
出演:芳根京子、本田響矢、山本舞香、小関裕太、小宮璃央、咲妃みゆ、小川彩(乃木坂46)、戸塚純貴、森カンナ、高橋努、紺野まひる、生瀬勝久、和久井映見ほか
原作:西香はち『波うららかに、めおと日和』(講談社『コミックDAYS』連載)
脚本:泉澤陽子
音楽:植田能平
主題歌:BE:FIRST「夢中」
プロデュース:宋ハナ
演出:平野眞
制作協力:FILM
制作著作:フジテレビ
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/meotobiyori/
公式X(旧Twitter):https://x.com/meotobiyori
公式Instagram:https://www.instagram.com/meotobiyori/
公式TikTok:https://www.tiktok.com/@meotobiyori

関連記事