『放送局占拠』に竜星涼×八木莉可子登場の可能性も？　『潜入兄妹』を舞台裏とともに振り返る

　本作のBlu-ray＆DVDには、映像特典として2時間を超えるフルボリュームのスペシャルメイキング映像が収められている。兄妹を演じた竜星涼と八木莉可子のクランクインからクランクアップまで時系列に沿ってまとめられたこの映像では、ハコのメンバーや幻獣幹部たち、警察関係者を演じたキャスト陣のコメントや、撮影現場の光景、アクションシーンの舞台裏をチェックすることができる。

　その注目ポイントを挙げるとすれば、一にも二にも本編とのギャップに他ならない。昔から、シリアスな作品ほど撮影現場は和気あいあいとしたムードが流れるものだと言われているが、本作もまさにその通り。竜星と八木の“兄妹”のユーモラスな掛け合いや、幻獣幹部たちの茶目っけたっぷりな表情の数々。約20名のキャスト陣が終始穏やかな表情で作品をつくり上げていく姿は、本編を観終えた後もなかなか途切れない緊張感をスムーズに解きほぐしてくれることだろう。もちろん映像内には作品の核心に触れる発言・シーンが含まれているので、ドラマ本編を先に観ておくことをオススメしたい。

　特に、入間役を演じた及川光博のインタビューでの秀逸なコメントの数々、鳳凰を演じた藤ヶ谷太輔が初登場を果たす船上シーンやドラマの終盤に訪れる竜星と青龍役の桐山漣とのアクションシーンのメイキングは必見。このメイキング映像で舞台裏を知ってから、再び本編を観るというのも一興だ。

　ちょうど先日、本作と同じチームが手掛ける『占拠』シリーズの第3弾『放送局占拠』が、7月期の新ドラマとして放送されることが発表されたばかり。『潜入兄妹』の劇中には、『占拠』シリーズで活躍した情報分析官の志摩（ぐんぴぃ）が第1話にチラリと登場したほか、『占拠』シリーズの登場人物の名前や共通するスポットも出てくるなど、“同一の世界観を共有している”という設定を活かしたアクセントが多数込められていた。

　最終話のラストでは貴一と優貴に新たな“潜入”の依頼が舞い込み、加えて物語の続きを予感させる意味深なシーンも描かれていた。これが普通のドラマであればシンプルな“続編のフラグ”に過ぎないが、本作の場合、それは『占拠』シリーズとの“クロスオーバーのフラグ”というより大きな拡がりを期待できる要素といえる。7月期の『占拠』シリーズ新作で、この“ユニバース”の今後を示す何かが描かれることに期待しながら、予習としてBlu-ray＆DVDで『潜入兄妹』を隅々まで味わい尽くしておくのがいいだろう。

※桐山漣の「漣」はさんずいへんに連が正式表記

■リリース情報
『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』
Blu-ray＆DVD BOX発売中

＜Blu-ray BOX＞
価格：29,040円（税込）
品番：VPXX-72098
仕様：6枚組（本編5枚／特典1枚） 本編446分＋映像特典
片面一層／COLOR／16：9／日本語リニアPCM2.0chステレオ／バリアフリー日本語字幕（本編のみ）

＜DVD BOX＞
価格：22,990円（税込）
品番：VPBX-14254
仕様：6枚組（本編5枚／特典1枚） 本編446分＋映像特典
片面一層／カラー／16：9／日本語ドルビーオーディオ2.0chステレオ／バリアフリー日本語字幕（本編のみ）

【映像特典】（Blu-ray＆DVD BOX共通）
スペシャルメイキング

【封入特典】（Blu-ray＆DVD BOX共通）
オールカラーブックレット

出演：竜星涼、八木莉可子、白石聖、桐山漣、徳井優、入山杏奈、長尾純子、呉城久美、伊藤あさひ、岡井みおん、半田周平、フェルナンデス直行、篠田麻里子、川瀬陽太、藤ヶ谷太輔、神尾佑、黒谷友香、吹越満、及川光博
脚本：福田哲平
音楽：ゲイリー芦屋
主題歌：Omoinotake「ラストノート」(Sony Music Labels)
演出：大谷太郎、西村了（AX-ON）、茂山佳則（AX-ON）
プロデューサー：尾上貴洋
チーフプロデューサー：道坂忠久
制作協力：AX-ON
製作著作：日本テレビ
発売元・販売元：VAP
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