高畑勲監督『火垂るの墓』 7月15日よりNetflixで配信へ スタジオジブリ作品の配信は日本初
スタジオジブリによるアニメーション映画『火垂るの墓』 が、7月15日よりNetflixで日本初配信されることが決定した。
直木賞を受賞した野坂昭如の短編小説を原作とし、高畑勲が監督を務めた本作。1988年の公開以降、文化庁優秀映画や国際児童青少年映画センター賞など、国内外で多くの賞を受賞している。
2024年9月16日より、日本を除く190以上の国や地域で配信されると、世界中の多くの視聴者から感動の声が寄せられ、配信初週にNetflix週間グローバルTOP10(映画・非英語部門)第7位にランクインした。そして7月15日より日本での配信も決定。Netflixでスタジオジブリ作品が日本配信されるのは本作が初となる。
今回の発表に関して、映画の著作権を持ち、原作小説を刊行している新潮社コンテンツ事業室の矢代新一郎室長は、「夏が来る度に見ようと思う、そして誰か大切な人に勧めたくなる。今や、世界中でそんな評価を得ているようです。あの日から80年も経つのに、未だ戦火がやまない時代にあって、国籍、人種、民族問わず多くの方々の心にじわりと染み渡っていることを、嬉しく思います」とコメントを寄せた。
世界の3億世帯、延べ7億人を超えると言われるNetflixユーザーのうち、50%以上がアニメを視聴し(2024年時点)、視聴時間が過去5年間で3倍近く増加するなど、Netflixの主要コンテンツとなっているアニメ。Netflixコンテンツ部門バイス・プレジデントの坂本和隆は、「Netflixは2020年からスタジオジブリ作品を世界に届けておりますが、昨年の9月から新たに世界配信がスタートしたこの『火垂るの墓』が再び大きな反響を頂いたことに、改めて作品の力を感じ、また感銘を受けました。世界での評価はもちろん、この不朽の名作を日本の視聴者のみなさんにこそ、ぜひ観ていただきたいと考えておりましたので、今回の日本で初の配信が叶ったことを本当に嬉しく思っています。これを機に、ぜひこの夏、日本のご家庭でご鑑賞いただき、会話が広がっていくことを願っています」と語った。
■配信情報
『火垂るの墓』
Netflixにて、7月15日(火)より配信
声の出演:辰巳努、白石綾乃、志乃原良子、山口朱美
監督・脚本:高畑勲
原作:野坂昭如
製作:佐藤亮一、鈴木敏夫
製作総指揮:佐藤隆信、原徹
©野坂昭如/新潮社, 1988