『恋は闇』明らかになった“設楽”志尊淳の過去 登場人物たちが少しずつ繋がり始める展開に

 ところで今回は、貫路の正体も然り、これまでバラバラだった登場人物たちが少しずつ繋がり始めていたことも触れておく必要があるだろう。そのなかでもキーパーソンとなりそうなのが、万琴と設楽が付き合っているという噂を聞き、一瞬表情を曇らせた野田(田中哲司)である。彼は刑事の大和田(猫背椿)と親しげに喫茶店で会話をし、設楽の母親の事件の資料を彼女に渡す。さらに終盤では、貫路と対面。おそらく10年前に、彼は取材する側の立場で事件に関与していたのではないだろうか。

 2つめの“設楽の過去”は、万琴との関係である。第1話の終盤“桜の花びらを3枚同時につかむと幸せになる”と万琴が言ったのに対し、何かを思い出したようにハッとした表情を見せた設楽。第2話での彼の夢のなかには桜の花びらをつかもうとしている少女の姿があり、今回の序盤で古い缶にしまわれていた小学校時代の名札の裏には3枚の桜の花びらが収められていた。そして中盤、“3枚同時に〜”というのが万琴自身が考えて作りだしたことを知り、設楽は再びハッとした表情を見せるのだ。

 要するに、第1話の時点で万琴の言葉から、記憶のなかにいる設楽にとって重要な少女の存在を目の前の彼女に紐付け、今回の発言でそれが確証にたどり着いたと考えるのが妥当であろう。恋愛ドラマにはある種お決まりである、2人は過去に出会っていたという“運命”パターンか。それでも万琴側からはいまのところその記憶に繋がる素振りは見えない。ここはストレートに攻めるのか、それともあえてひねりを加えるのか。いずれにせよ、向葵(森田望智)が設楽と対面した瞬間の一瞬の間は、かなり意味深である。

恋は闇

『あなたの番です』『真犯人フラグ』の制作スタッフが完全オリジナル脚本で描く“究極の恋愛ミステリー”。主人公・浩暉に次々と浮上する疑惑と、彼を愛したヒロイン・万琴の葛藤を通して、「真実を見抜けるか?」を描いてく。

■放送情報
『恋は闇』
日本テレビ系にて、毎週水曜22:00〜放送
出演:志尊淳、岸井ゆきの、森田望智、白洲迅、望月歩、小林虎之介、浜野謙太、猫背椿、西田尚美、萩原聖人、田中哲司
脚本:渡邉真子
音楽:末廣健一郎
監督:小室直子、鈴木勇馬
プロデューサー:鈴間広枝、能勢荘志、松山雅則
チーフプロデューサー:道坂忠久
制作協力:トータルメディアコミュニケーション
©日本テレビ
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