『なんで私が神説教』広瀬アリスが説いた想像力の大切さ 多くちりばめられた“謎要素”も

 『なんで私が神説教』(日本テレビ系)のメインにあるのは、静(広瀬アリス)による生徒たちへの“神説教”だ。

 第2話のテーマは「恋人がいる人を好きになっちゃいけないの?」。璃子(新井美羽)と交際している凛太郎(羽村仁成)を好きになった友理奈(志田こはく)の三角関係について、静は大切なのは「想像力」だと教える。

 パートナーがいる人間を好きになってしまう場合もある。しかし、奪われた相手の気持ちや周り(クラスメイト)からの視線やバッシングに耐えられるのか。それを乗り越えられる覚悟がある者だけが、略奪愛をする資格があると。これから失恋する側となる璃子には、憎しみにいつまでも時間を奪われるのはもったいないと声をかける。憎しみにとらわれたら前には進めない。このことも時間が経てばきっと笑い話に変わる。ここで経験したことはいつか想像力として力になるのだと。

 “神説教”をしておきながらも変わらず、静には生徒への愛情は一切ない。高校時代、彼氏がバイト先の女子大生と浮気をして、フラれて3年間それを引きずっていたことからの湧き出る怒りからだと、浦見(渡辺翔太)や林(岡崎紗絵)に伝えた。

 本作は学園ドラマでありながらも、第1話時点から何か裏で動いていそうな謎要素が多くちりばめられている。その象徴的なものが、第1話ラストで海斗(水沢林太郎)が静に話しかけた「ねえ、先生ってSEEなの?」というセリフだ。さらに第2話ラストには、突如として「学校改革委員」が始動。新庄(小手伸也)が委員長を退いて補佐に回り、新たな委員長には森口(伊藤淳史)が就任。明記された75名の生徒を今年度中に退学処分にしてもらうという、企みがスタートするのだ。

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