永瀬廉×山下美月『恋ムズ』が描いた“想いを込めること”の力 昴とまどかの恋は新たな章へ
役目をまっとうした香織は全役職からの退任を決めた。当時、混乱の渦中にあった地方の子どもたちに向けて、服天が支援物資として子供服を送ったあの出来事。実はその裏に、香織が亘に直談判していたという事実があったのだ。香織の思いが、自分を導いてくれた。ようやくそのことに気づいたまどかは、迷わず香織のもとへと向かう。「服天に出会わせてくれてありがとう」と涙を浮かべながら話すまどかの瞳には、まっすぐな想いが宿っていた。香織はわずかに目を細め、頷くだけだったが、まどかの「お母さん」という言葉に思わず涙がこぼれる。これまでどれだけその呼び方を聞きたかっただろうか。だが、決して求めることなく、距離を保ち続けた15年。その時間が、ようやく報われたような気がした。
まどかに「俺と家族になってほしい」と告げる昴。突然の告白に、まどかは驚いたように目を見開いた。だが、その視線の奥にある真っ直ぐな想いが、胸に響いてくる。誰かと未来を描くこと。誰かと共に歩んでいくこと。それは、まどかが15年前に服天と出会って以来、少しずつ育ててきた夢の延長にあった。最初はどうなることかと思ったが、15年前に服天と出会ったあの日から始まった物語が、ここでようやく、新たな章へと踏み出す。2人の子供の服には服天のロゴがしっかりと刻まれていた。
『ユニコーンに乗って』(TBS系)、『東京タワー』(テレビ朝日系)の大北はるかが脚本を手がけるロマンティックコメディー。永瀬廉演じる自由奔放に生きてきた御曹司と、山下美月演じるド庶民女子の恋模様を描き出す。
■配信情報
火ドラ★イレブン『御曹司に恋はムズすぎる』
TVer、FODにて配信中
出演:永瀬廉、山下美月、西畑大吾、小関裕太、中村里帆、芹澤興人、筒井真理子、鹿賀丈史
脚本:大北はるか
音楽:はらかなこ
演出:本橋圭太、松本喜代美、塚田芽来
プロデューサー:萩原崇(カンテレ)、堀智織(カンテレ)、島本講太(ストームレーベルズ)、石田麻衣(ホリプロ)、西本和史(ホリプロ)
制作協力:ホリプロ
制作:カンテレ、ストームレーベルズ
©︎カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/koimuzu/