『御曹司に恋はムズすぎる』永瀬廉×西畑大吾の友情 昴がまどかに告げた衝撃の告白

 その頃、亘の容態が急変し、余命がわずかであることが明らかになる。昴が流した涙からはいかに亘に支えられ、愛されてきたのかが痛いほど伝わってくる。厳しくも温かかった祖父の言葉、背中を追いかけてきた日々のすべてが、昴の胸の中で鮮明に蘇る。涙を堪えきれない永瀬廉の表情は祖父への愛と尊敬が滲み出る瞬間だった。

 まどかに支えられながらも、「服天、やめようかな」と珍しく弱音を吐いてしまう昴。辛い時こそ明るく生きろという亘の言葉をずっと守り続けてきた。昴の明るさにどれだけの人が救われてきたか。それはまどかも同じだ。「あなたは一人じゃないですからね」と静かに語りかけるまどかの言葉が、昴の心に優しく響く。こんなときにそばにいてくれる存在がいてくれたことが何よりの救いだっただろう。

 亘が入院している病院で鉢合わせた昴と友也。20年も一緒に過ごしてきた2人はなぜ道を違えることになったのか。友也はこれまでの昴への感謝を告げつつも、何度も辛いことがあったことを明かす。友也は昴の環境や才能に嫉妬していたのだ。このままでは大好きな昴を妬んでしまうことになるかもしれない。それが友也にとっては耐えがたいことだった。昴は友也に謝罪し、「友也のした選択は少しも間違えてないよ」と背中を押す。ずっと一緒に野道を歩み続けてきた2人だったが、今ここで、それぞれの道を歩む時が来た。今の2人にとっては、それぞれの道を歩むことが最善なのだろう。互いの選んだ道は違えども、これまで共に過ごした時間が消えるわけではない。またいつか2人が笑って過ごせる日を心待ちにしたい。

 そしてラストには昴の口から「別れよう」という衝撃の告白が。亘の容態の急変、友也との別れ、そして会社の未来。あまりにも多くのことが重なりすぎた今、昴は自分の中にある迷いを振り払うようでもあった。あまりにも突然すぎないかと思いつつも、昴の決断には、彼なりの覚悟があるのだろう。2人の恋の行方はどうなるのか。

火ドラ★イレブン「御曹司に恋はムズすぎる」

『ユニコーンに乗って』(TBS系)、『東京タワー』(テレビ朝日系)の大北はるかが脚本を手がけるロマンティックコメディー。永瀬廉演じる自由奔放に生きてきた御曹司と、山下美月演じるド庶民女子の恋模様を描き出す。

■放送情報
火ドラ★イレブン『御曹司に恋はムズすぎる』
カンテレ・フジテレビ系にて、毎週火曜23:00~23:30放送
出演:永瀬廉、山下美月、西畑大吾、小関裕太、中村里帆、芹澤興人、筒井真理子、鹿賀丈史
脚本:大北はるか
音楽:はらかなこ
演出:本橋圭太、松本喜代美、塚田芽来
プロデューサー:萩原崇(カンテレ)、堀智織(カンテレ)、島本講太(ストームレーベルズ)、石田麻衣(ホリプロ)、西本和史(ホリプロ)
制作協力:ホリプロ
制作:カンテレ、ストームレーベルズ
©︎カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/koimuzu/

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