『御曹司に恋はムズすぎる』永瀬廉×西畑大吾の友情 昴がまどかに告げた衝撃の告白

 ラブコメに様々な要素が複雑に絡み合ってきた『御曹司に恋はムズすぎる』(カンテレ・フジテレビ系)。第10話では、天堂昴(永瀬廉)と草壁友也(西畑大吾)の友情が印象的な回となった。

 病気で倒れた天堂亘(鹿賀丈史)が残した委任状には、東雲香織(筒井真理子)に会社の決定権を譲渡するという内容が記されていた。これにより香織は会長職を兼任し、会社の実権を握ることになる。そして彼女は、亘を正式に解任するとともに、昴(永瀬廉)の親友である友也を自らの秘書に任命するという驚きの人事を発表したのだ。この突然の権力交代に、成田理人(小関裕太)は強い疑念を抱く。委任状が本物であるのか、亘の意思が本当に反映されたものなのかを確かめるため、独自に調査を開始する。

 「昴はじいちゃんの自慢の孫だからな」。昴は亘との思い出を振り返っていた。信じたくない気持ちと向き合うように、昴は幼い頃の記憶をたどっていく。幼い頃から厳しくも温かく育ててくれた亘の言葉や、祖父の背中を追いかけてきた日々が蘇る。そんな状況だからこそ、昴は服天の子供服部門を軌道にのせようと意気込むが、そこに友也がやってきて、来月いっぱいで子供服部門が廃止になることを告げる。

 友也はただ何も考えずに香織のもとについたわけではなかった。香織は父親が工場長を務める服天縫製工場を助けるために、富裕層向けのレーベルを友也に任せたのだ。「僕は僕の人生を生きる――それが友也が下した決断だった。

 花倉まどか(山下美月)は、香織に取り合ってもらえず、入社したばかりの頃のように泣いていた。入社当初、何もできずに悔し涙を流していた自分と、今こうして会社の未来を守ろうと奔走している自分。まどかは、必死に前を向こうとするが、香織の圧倒的な権力を前に、どうすることもできない無力感に襲われていた。そんな彼女に対し、成田は子供服部門の業績を上げることが、香織に対抗する唯一の手段だと告げる。経営者の立場からすると、香織の判断は理にかなっているのはわかるが、それでもまどかが誠心誠意向き合ってきた事業からの撤退はすんなりと受け入れることはできない。

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