『御曹司に恋はムズすぎる』永瀬廉×山下美月をつないだ手袋 まどかの母親の正体が判明
思わぬ形で天堂昴(永瀬廉)の成田理人(小関裕太)の後継者争いが勃発した『御曹司に恋はムズすぎる』(カンテレ・フジテレビ系)。さらには成田が花倉まどか(山下美月)についに思いを打ち明け、まどかを巡る三角関係も盛り上がってきた。第8話では15年前のある記憶が思い出される。
成田が天堂亘(鹿賀丈史)に服天を継ぎたいと伝えていたことを知り、頭を悩ませる昴。その一方でまどかも成田からの告白に戸惑っていた。そこで昴はまどかと一緒に成田のもとへ行き、このタイミングで後継者に名乗り出た目的を問いただす。金目的で服天に近づいたのかという昴の質問には答えなかったが、成田は「悪いけど譲る気はないよ、この会社も、花倉も」と昴に宣戦布告。昴も「望むところです」と覚悟を決める。
そうしてようやく訪れた展示会。そこで子どもが展示品に落書きをしたところを目撃した昴はその子に向けて叱責する。だが、その子どもが実は大口の取引先相手の三橋百貨店会長の孫であることが分かり、そばにいた成田が昴の代わりに謝罪する。昴はただ自分たちが作り上げた服を汚されたことを怒っていたわけではなかった。そこで注意しなければ、自分のようになってしまうと思ってのことだった。
展示会の結果、思ったように受注件数が伸びずに落ち込む昴たち。その頃、まどかは悩みを抱え込みすぎて体調を崩してしまう。看病してくれた昴にまどかは成田から告白されたことを明かすと、昴は「もっと誰かに好意を持たれたらもっと喜んだっていいだろ」と予想外の言葉を投げかける。昴の言うように、誰かから好意を持たれるのは普通に考えれば嬉しいことのはず。だが、まどかが他人からの好意をまっすぐに受け取れないのは、過去に経験した両親の離婚があった。「後で失って傷つくくらいなら最初からいないほうがいい」と正直な気持ちを話すまどかに、昴は「お前馬鹿なの?」と一蹴する。今すぐに答えを出す必要はない。そう、まどかはまどかのペースで向き合っていけばいいのだ。
その日、昴はまどかをデートに誘う。昴がふと思い出したのは山梨県の郷土料理のほうとう。昴は車を出し、まどかの実家がある山梨県へと連れ出すのだが、あいにくほうとう屋は閉まっていた。もう一つ、昴には行き先があった。そこはまどかの実家。だが、まどかは再婚した両親を気遣って久しぶりの帰省だったようで家族団らんに花を添えた。
そこで明らかになる真実。15年前の災害の時、まどかは昴と一度出会っていたのだ。1人でさみしくほうとうを食べていたまどかに手袋を手渡したのが昴だった。15年前の思い出をずっと覚えていた昴は、ずっとその少女のことを忘れられずにいた。そして同じようにまどかもその男の子のことをずっと覚えていた。時を超えて2人をつないでくれた手袋。それはまるで運命の導きのように2人の心を結びつける。それは長い時間をかけて、お互いの存在が必然だったことを証明するかのようだ。