『クジャクのダンス、誰が見た?』犯人候補6人を考察 手紙の偽装と東賀山事件冤罪が鍵?
染田進(酒井敏也)
一番に手紙を偽装できるのは手紙を預かったラーメン屋の染田。彼のさじ加減で手紙の内容をいくらでも変えることもできる。公式の人物紹介では「ある過去を抱えており、救ってくれた春生のことを恩人と慕っている」とあり、裏切ることはしなさそうだが、過去の弱みを握られ、誰かに春生を殺すよう命令されたら実行できる立ち位置でもある。
謎の人物
一番怪しいのが、リュックにカラビナを付けた心麦たちの行動を監視する謎の人物。カラビナは登山などで使用するロープを通すアイテム。第1話の冒頭で、「東賀山事件」の野間口徹演じる林川安成を中心に一家6人が手足を縛られ螺旋階段から首を吊るされていたが、6人を吊った人物の匂わせだろう。春生と友哉が会っていた目撃情報もこの人物のリークなのか。ただ年齢的に東賀山事件と直接関係しているかは分からない。
顔を見せていないのはシークレットキャストなのか。もし登場している人物なら、雰囲気的には赤沢の息子か、あるいは赤沢の部下である捜査一課の若手刑事・秋貞隆雄(絃瀬聡一)が心麦のことをじっと見ていたのが妙に気持ち悪かったし、放火事件担当の西陣誠(斉藤優)辺りも春生を殺害した実行犯として怪しい。
また気になるのが、松風の幼なじみで弁護士事務所の共同経営者・波佐見幸信(森崎ウィン)がキャストの3番目に名を連ねていることだ。3番目に名前がある者が犯人という俗説は有名だけに、何か暗躍してもおかしくない。ただ犯人というより、春生や友哉と繋がっていたり、実は友哉に松風を推薦した人物だとも考えられる。
他にメインキャストに名を連ねている検事の阿南由紀(瀧内公美)は本格的に登場していないし、メモに記された残りの5人もどういった動きを見せるのか。正直犯人候補も手紙に書いてくれていたらいいのにと思うが、あくまでも決めつけによる冤罪がテーマのドラマと思われるだけに、怪しい人物も犯人と決めつけずに観続けていきたい。
「このマンガがすごい!2024」にもランクインした浅見理都の同名漫画を実写化するヒューマンクライムサスペンス。クリスマスイブの夜に元警察官の父親を殺された娘が、遺された手紙を手がかりに真相に迫っていく。
■放送情報
金曜ドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』
TBS系にて、毎週金曜22:00~22:54放送
出演:広瀬すず、松山ケンイチ、森崎ウィン、瀧内公美、絃瀬聡一、野村康太、清乃あさ姫、斉藤優(パラシュート部隊)、酒井敏也、酒向芳、藤本隆宏、西田尚美、仙道敦子、原日出子、リリー・フランキー、磯村勇斗
原作:浅見理都『クジャクのダンス、誰が見た?』(講談社『Kiss』所載)
脚本:金沢知樹
プロデュース:中島啓介、内川祐紀、丸山いづみ
演出:田中健太、青山貴洋、福田亮介、棚澤孝義
主題歌:Ado「エルフ」(ユニバーサル ミュージック)
製作:TBSスパークル、TBS
©TBSスパークル/TBS