『ホットスポット』“地球人以下の宇宙人”

『ホットスポット』角田晃広だから成立する“地球人以下の宇宙人” 第2章突入前の準備回に

 『ホットスポット』(日本テレビ系)第4話は、清美(市川実日子)と高橋(角田晃広)が“自力”で問題を解決していくエピソード。スーパーに行って家のドレッシングが残り少なかったか、豆腐が冷蔵庫に入っていたかの賭けに負け、「クソが」と思いながらも、清美が夜勤のホテル業務でお湯が出なくなるトラブルを自力で対応し、女性を連れ込んでいたクレーム客(吉村界人)をギャフンと言わせる気持ちのいい回だ。

 今回、高橋=宇宙人の能力の副作用として明らかになるのは、頭脳系の能力を使用した場合、髪が薄くなるということ。体力系の能力とは異なり、これだけは“ホットスポット”であるホテルの温泉でも自然治癒しない。ということで、あまり使いたがらず、給湯器の説明書を読むのは清美で、山梨大の医学部(中退)だったことはマウントしてくる、ホテルのフロントマンとしては地球人以下という高橋の本性、意地の悪さが徐々に露呈してくる回でもある。

 第4話での高橋の扱いを見て、改めて感じるのはバカリズムと角田晃広の関係性だからこそ書ける脚本だということ。思い出すのは、今年の元旦に放送された『ゴッドタン マジ歌選手権』(テレビ東京系)。バカリズムと角田はお馴染みのレギュラーメンバーであり、番組名は出さないまでも、この『ホットスポット』、というか俳優としての角田についてバカリズムが言及する場面があった。「ハマり役で」「完全に役者さんとして」「お笑い濃度が低い場所だと力を発揮する」と、芸人としての角田をイジリまくり。

バカリズム、“宇宙人”角田晃広の若かりし姿を公開 「この辺までさかのぼるのは……」 

脚本作『ホットスポット』(日本テレビ系)が放送中のバカリズムが公式Instagramを更新し、角田晃広(東京03)の若かりし頃の…

 Instagramでも宣伝に角田の昔の写真をアップして、それに角田本人がコメントでツッコミを入れるという大喜利状態になってきている。なんだかんだで仲の良いことは確かで、髪の薄さだけでなく、そもそもここまで宇宙人として壮大かつ絶妙な塩梅でイジれるのは、バカリズムだからこそというのはあるだろう。

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