“年末年始”にガチッとハマった『おむすび』の仕掛け ハッピーエンドの金曜日の狙いを聞く
例年、年末年始の朝ドラは週の途中で10日程の放送休止期間に入るが、今年は金曜日(12月27日)が年内最後の放送日で、年明けは月曜日(1月6日)から始まるという理想的な放送スケジュール。
宇佐川は「最初から放送スケジュールをふまえて考えていました」と、この暦ゆえの物語構成であったことを明かし、「12月の後半になると、みんなが今年を振り返るムードになっていきますよね。『おむすび』としては、焦らず丁寧に“人の浮き沈み”と“心の機微”を追いながら、これまでを振り返るような流れにしていきたいと。その中で、年内最後の日に何を描くのかは、すごく大事にしました」と思いを語る。
「もしこの週の放送が金曜日までなければ、逆プロポーズは描かなかったかもしれません。なにより、みなさんに気持ちよく、温かい気持ちで新年を迎えてほしいという思いもあって、脚本の根本(ノンジ)さんがあのような形にしてくれました。そして、年が明けて2週間ほどすると1月17日が訪れます。阪神・淡路大震災からちょうど30年目となるその日に何を描くのか。そのあたりもしっかりと見据えた上で考えています」
プロポーズも成功して幸せな日々の幕開けかと思われたが、第14週の予告では母・愛子(麻生久美子)から「勢いで結婚するって言ってない?」と指摘されるなど前途多難の予感。ようやく結ばれた2人がどんな絆を見せてくれるのか、2025年も『おむすび』から目が離せない。
■放送情報
連続テレビ小説『おむすび』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00〜8:15放送/毎週月曜〜金曜12:45〜13:00再放送
BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜8:15〜9:30再放送
BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:橋本環奈、佐野勇斗、仲里依紗、麻生久美子、北村有起哉
語り:リリー・フランキー
主題歌:B'z「イルミネーション」
脚本:根本ノンジ
制作統括:宇佐川隆史、真鍋斎
プロデューサー:管原浩
写真提供=NHK