『モアナと伝説の海』新作公開前に“最初の冒険”を復習! 誰もが大好きになるヒロイン像

 11月22日の日本テレビ系『金曜ロードショー』で、本編ノーカット放送される『モアナと伝説の海』(2016年)。12月6日に続編となる最新作『モアナと伝説の海2』の公開も控える本作は、ディズニーが圧巻の歌と映像で贈る感動のファンタジー・アドベンチャーだ。美しいアニメーション映像と、耳に残る名曲の数々、そして海を舞台にした冒険物語など、魅力にあふれた本作の見どころを紹介しよう。

 美しいサンゴ礁に囲まれた南の楽園・モトゥヌイで生まれ育った少女・モアナ。その島には、周囲のサンゴ礁の外に出てはいけないという掟があるが、モアナは大海原に出たいという気持ちが抑えられなくなっていた。

 モアナは、「命の女神テ・フィティの心を半神半人のマウイが盗み、暗黒の闇が生まれる。しかし、いつの日か、サンゴ礁を越えて旅をする者が現れ、闇がすべてを覆う前に島の人々を救ってくれる」という伝説を知るが、彼女は幼い頃の“ある体験”がきっかけで、海と特別な絆で結ばれ、海から愛されるようになっていたのだ。

 だが、父・トゥイは、モアナが危険な海に出ることを厳しく禁じる。そんな中、島のココナッツの木が病気にかかり、魚も捕れなくなってしまう。モアナは、タラおばあちゃんから「自分の心に従うように」と背中を押され、母に別れを告げて大海原へと旅立つ。海の助けを借りながら辿り着いた先は、伝説の英雄・マウイが住む島だった。モアナは、世界を闇から守るため、マウイと共に冒険の旅に出ることに。

 まず、筆者が思う本作の一番の魅力は、モアナのヒロイン像だ。モアナは、自分自身の考えをしっかりと持ち、サバイバル能力にも長けた、非常にたくましいヒロイン。でも、時に悩んでは傷つき、そこから立ち上がろうと奮闘する、等身大の16歳の少女でもある。優しく思いやりがあり、ユーモアも兼ね備えたモアナは、誰もが大好きになるディズニープリンセスではないだろうか。そんなモアナが、海の冒険を通して成長していく姿に、共感したり、涙したりしながら、たくさん感動をもらえる映画となっている。

 また、モアナのビジュアルも愛らしくて素敵だ。南の島の少女らしいキュートなポリネシアン風の上下に分かれた服や、海風にそよぐウェービーなロングの黒髪、それをお団子にまとめている時もかわいらしい。彼女と行動を共にするマウイの、全身にあるタトゥーや、常に自信満々の表情にも引き付けられる。どんな生き物にも自由自在に姿を変えることができるマウイが、鳥になって大空に羽ばたくシーンは、観ているだけで気分が上がる。

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