『チ。―地球の運動について―』を実写化するなら? キャスティング候補を妄想してみた
ノヴァク
異端審問官・ノヴァクは、作中で重要な役割を担うキャラクター。一見人当たりがいいものの異端者への対応は容赦なく、残虐な拷問を行うことも躊躇しない。そんな彼の役には、実写版『ゴールデンカムイ』で狂気のカリスマ・鶴見中尉を演じている玉木宏が適役だと思われる。
笑顔で暴力をふるうインパクト絶大な拷問シーンも、玉木ならうまく演じてくれそうだ。しかもノヴァクはアニメ版で津田健次郎が声を当てているので、“美声つながり”という意味でもいいのではないだろうか。
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ヨレンタ
またノヴァクの娘・ヨレンタは、天文研究所で働き始めたものの、性別による差別でまともな研究を行えないという境遇にある人物。その役に合いそうな俳優といえば、朝ドラ『おかえりモネ』の主演など、22歳にして華々しい活躍を見せている清原果耶が挙げられる。5月公開の映画『碁盤斬り』で演じたお絹は、苦悩人の娘という点でヨレンタにも通じる役どころだった。
オクジー
その一方、ラファウに続いて2人目の主人公となるオクジーは、かなりクセの強い性格。腕っぷしの強い大男でありながら極度のネガティブ思考で、なおかつ現世に悲観的なニヒリストとして描かれている。
そこで実写キャストに推薦したいのが、朝ドラ『ブギウギ』の村山愛助役や映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』佐久間彰役などで知られる若手俳優・水上恒司だ。快活な好青年のイメージから一転、オドオドとした姿によって新境地を切り拓いてくれるところを見てみたい。
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バデーニ
さらにオクジーと共に地動説を探求するバデーニ役には、高橋一生がハマリ役だと思われる。バデーニは修道士でありながら教会の規律にかまわず、真理を探求している人物。目を失うことを承知で異端の書物に手を出すなど、相当の変わり者なので、『岸辺露伴は動かない』を筆頭に変人役に定評のある高橋の演技なら申し分ないだろう。
ラファウにフベルト、ノヴァクなど、『チ。 ―地球の運動について―』に登場する人物たちはいずれも魅力的。キャスティングを妄想することが楽しいのも、そんな原作のポテンシャルがあってこそだ。アニメの放送はまだまだ続くので、今後の作品の盛り上がりについても注目していきたい。
■放送情報
TVアニメ『チ。―地球の運動について―』
NHK総合にて、毎週土曜23:45~放送
Netflix、ABEMAにて、各話放送終了後配信
キャスト:坂本真綾(ラファウ役)、津田健次郎(ノヴァク役)、速水奨(フベルト役)、小西克幸(オクジー役)、中村悠一(バデーニ役)、仁見紗綾(ヨレンタ役)
原作:魚豊『チ。 -地球の運動について-』(小学館『ビッグスピリッツコミックス』刊)
監督:清水健一
シリーズ構成:入江信吾
キャラクターデザイン:筱雅律
音楽:牛尾憲輔
音響監督:小泉紀介
オープニング曲・主題歌:サカナクション「怪獣」
エンディング曲:ヨルシカ「アポリア」
アニメーション制作:マッドハウス
©魚豊/小学館/チ。 ―地球の運動について—製作委員会
公式サイト:anime-chi.jp
公式X(旧Twitter):@chikyu_chi