『おむすび』仲里依紗の告白に胸が締め付けられる “真紀ちゃん”が再び結んだ姉妹の絆
真紀の存在は高校生の歩の行動原理になった。「真紀ちゃんだったら」どうするだろうと浮かんでくるくらい、歩は真紀とずっと一緒に過ごしてきたし、そのあり方は歩にとって自然なものだった。ハギャレンもわざわざ結成したわけではなく、自然発生的に生まれた「私がやってきたことは全部真紀ちゃんがやりたかったこと」「真紀ちゃんの人生を生きただけ」。歩が自らを指して偽物のギャルと言うのも同じ理由だろう。歩にとってギャルが先にあったわけではなく、真紀に対する約束を果たそうとした結果がギャルだった。
「うれしかった」と歩は結に微笑む。結も歩も真紀のことを一瞬たりとも忘れるはずがなかった。真紀を通して人はずっとつながっていた。
震災とギャル、姉妹の絆が一本の線で結ばれた第29話。感動的なシーンを涙で終わらせないバランスが本作の持ち味だ。付き人の佑馬(一ノ瀬ワタル)が持ち上げ、永吉(松平健)が言いふらしたことで、歩はすっかり「大女優」として噂になってしまった。この顛末はいかに?
■放送情報
連続テレビ小説『おむすび』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00〜8:15放送/毎週月曜〜金曜12:45〜13:00再放送
BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜8:15〜9:30再放送
BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:橋本環奈、仲里依紗、北村有起哉、麻生久美子、宮崎美子、松平健、佐野勇斗、菅生新樹、松本怜生、中村守里、みりちゃむ、谷藤海咲、岡本夏美、田村芽実ほか
語り:リリー・フランキー
主題歌:B'z「イルミネーション」
脚本:根本ノンジ
制作統括:宇佐川隆史、真鍋斎
プロデューサー:管原浩
写真提供=NHK