稀代の歌姫エイミー・ワインハウスに訪れる光と影 『Back to Black』本予告&場面写真

 11月22日よりTOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほかで全国ロードショーされる映画『Back to Black エイミーのすべて』の本予告と場面写真が公開された。

  本作は、27歳の若さで早逝した稀代の歌姫ワインハウスの波乱に満ちた愛と喪失を描き、知られざるその素顔に迫っていく伝記映画。『ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ』や『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』のサム・テイラー=ジョンソンが監督を務めた。

 感情むき出しの歌詞に独特のけだるいハスキーボイスで本能のままに歌うワインハウスは、アルバム『バック・トゥ・ブラック』でグラミー賞5部門受賞。シングル「リハブ」はグラミー賞主要4部門のうち、年間最優秀レコード、年間最優秀楽曲、最優秀新人の3つを含む全5部門を受賞した。一躍スターとなったワインハウスだったが、アルコール依存症や離婚問題で世間を騒がせた。そして2011年7月23日、アルコールやドラックへの依存が深刻化し、急性アルコール中毒で27歳の若さでワインハウスは急死してしまう。

 そんなワインハウスを演じたのは、映画『バービー』に王女バービー役で出演したマリサ・アベラ。共演には、『不屈の男 アンブロークン』のジャック・オコンネル、『おみおくりの作法』のエディ・マーサン、『同居のルール』のジュリエット・コーワン、『ファントム・スレッド』のレスリー・マンヴィルらが名を連ねた。

 10代のエイミー(マリサ・アベラ)は、別居中の父ミッチ(エディ・マーサン)と母ジャニス(ジュリエット・コーワン)や、若かりし頃ジャズ歌手だった憧れの祖母シンシア(レスリー・マンヴィル)ら家族に見守られ、歌手としてのキャリアをスタートする。デビューアルバム『フランク』は成功したものの全米進出を果たせず、悔しい気分で行ったパブでブレイク(ジャック・オコンネル)と出会い、2人は熱烈な恋に落ちる。しかしブレイクはすぐに元カノとよりを戻して2人は破局。ショックからエイミーは酒やドラッグで問題を起こすようになる。心配したマネージャーはリハビリ施設での治療を勧めるが、エイミーは治療を拒否。ブレイクとの失恋を歌った「バック・トゥ・ブラック」は世界的な大ヒットとなり、再会したエイミーとブレイクは誰にも内緒で結婚する。しかし再び関係が悪化したうえブレイクは暴行罪で逮捕されてしまう。今やスーパースターのエイミーはパパラッチに24時間付きまとわれ、長年の摂食障害と依存症に苦しみ、心も体も蝕まれていく。そんな時、グラミー賞主要4部門を含む6 部門にノミネートされたのだが……。

映画『Back to Black エイミーのすべて』本予告

 公開された本予告では、エイミー(マリサ・アベラ)が家族や恋人に囲まれながら、成功と名声を掴みスターへの階段を駆け上がった様子の後、「歌うためだけに生まれてきたの? そんなのイヤよ」と本音を口にし、パパラッチから逃げる場面や恋人のブレイク(ジャック・オコンネル)と衝突するシーンが捉えられており、稀代の歌姫であるエイミーに訪れる光と影が、ヒット曲に合わせ目まぐるしく映し出されている。

 あわせて公開された場面写真では、ビーハイブヘアや特徴的なメイクが目を引く歌唱シーンや、喜ぶバンドをバックに唖然とするエイミー、ブレイクと顔を寄せ合い愛し合う2人の姿や、家族といる時に見せるリラックスした表情のエイミーが切り取られている。

 ■公開情報
『Back to Black エイミーのすべて』
11月22日(金)より、TOHOシネマズ シャンテ、渋谷シネクイントほかにて全国ロードショー
出演:マリサ・アベラ、ジャック・オコンネル、エディ・マーサン、ジュリエット・コーワン、サム・ブキャナン、レスリー・マンヴィル
監督:サム・テイラー=ジョンソン
脚本:マット・グリーンハルシュ
製作:アリソン・オーウェン、デブラ・ヘイワード、ニッキー・ケンティッシュ・バーンズ
配給:パルコ ユニバーサル映画
2024年/イギリス・フランス・アメリカ/英語/123分/ビスタサイズ/原題:Back to Black/PG12
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