吉岡里帆、自信が持てなかった過去からの変化 「理想の自分がはっきり見えるようになった」
自信が持てなかったデビュー当時から“強い自分”へ
ーートランスフォーマーは車やバイクに変形して戦いますが、吉岡さんはご自身の中で何か変えたいところはありますか?
吉岡:なんだろう……。でも、ちょっと猪突猛進になりすぎるときがあるんです。そういうときは自分自身が疲れ果ててしまうので、もうちょっといい塩梅みたいなものを常に持っていたほうがいいんだろうなと冷静に考えたりはします。燃え尽きるまで全部出し切ってしまいがちなので(笑)。
ーー逆にいい作用が働くこともありそうです。
吉岡:でも現場によっては、適度に力が抜けているほうがバランスがよくなったりすることもあって。特に持久戦だったり長期間の撮影のときは、そういう感覚が必要だと感じることが多いので、最初からアクセル全開で行くのは変えていったほうがいいなと思っています。
ーーそのスタイルは昔から変わらないんですか?
吉岡:昔からそうです。いろんな仕事を並行してやらなければいけないときもあるんですけど、そういうときにもう少しバランスをとってお仕事できたらいいなと感じることが多いです。
ーー逆に十数年このお仕事をやり続けてきて、変わったことはありますか?
吉岡:変わったことは本当にたくさんあります。この間、デビューしたてのときにご一緒した方と何年かぶりにお会いしたんですが、その方が「当時の吉岡さんはものすごく緊張していて、いろんなことにビクビクしていた」とおっしゃっていて。まさにその通りで、当時は自分に自信が持てなかったですし、一つひとつのお仕事に緊張しすぎてしまって、固まってしまっていた時期だったんです。でもその後、たくさんの現場を過ごさせていただいて、いろんな人たちと出会って、どんどん自分が強くなっていきました。その過程で自分が主演をさせていただけるようになって、みんなに楽しい現場だと思ってもらいたいとか、チームのみんなと一緒に上がっていきたいという思いが芽生えるようになってきて、理想の自分がはっきり見えてくるようになりました。その方にも「芯のある強い人になった」と言っていただいたのですが、私自身もそこはデビュー当時から大きく変わった部分だなと感じています。
ーーデビュー当時からキャリア的にも大きな飛躍を遂げられています。過去のインタビューでは海外に対する思いも伺いましたが、ここ数年は『ガンニバル』や『忍びの家 House of Ninjas』など出演作が海外でも評価されていますね。
吉岡:先日、新しい作品で台湾のスタッフの方々と交流する時間があったんです。過去に韓国の俳優たちと共演させていただいたときもそうだったんですが、やっぱり海外で撮影をしたり海外の方と交流したりすると、毎回カルチャーショックを受けますし、日本とは違ういいところをたくさん知れたりするんです。最近は海外との合作作品も増えていますし、それこそ先日『SHOGUN 将軍』が第76回エミー賞で作品賞を受賞したときは本当に感動しました。『忍びの家 House of Ninjas』のときは、原案も務めた賀来(賢人)さんの海外に対する覚悟がものすごくて。結果的に海外の方たちにも受け入れてもらえる作品になったので、絶対に海外にも届けられると信じるところがスタートなんだなと実感しました。どんどん時代が変わってきていて、そうやってチャンスや可能性も広がっているのを肌で感じているので、私も映画やドラマを通して、日本のカルチャーを伝えていけたらいいなと思っています。
■公開情報
『トランスフォーマー/ONE』
全国公開中
監督:ジョシュ・クーリー
キャスト(声):クリス・ヘムズワース、ブライアン・タイリー・ヘンリー、スカーレット・ヨハンソン、キーガン・マイケル・キー、ジョン・ハム、ローレンス・フィッシュバーン
日本語吹替版キャスト(声):中村悠一、木村昴、吉岡里帆、木村良平、玄田哲章
配給:東和ピクチャーズ
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公式サイト:https://tf-movie.jp/