『虎に翼』仲間たちが開いた寅子の“心躍る結婚式” 細かいシーンに溢れる懐かしさ

 「今度は綺麗な青い海に」と未来の約束をした寅子。思い浮かぶのは、寅子が優未(毎田暖乃)と航一と一緒にはしゃいだ新潟の海だ。その時は「喫茶燈台 新潟支店」こと涼子と玉が経営する「ライトハウス」にも立ち寄るだろう。よねのハヤシライスの感想も聞いてみたい。(小橋(名村辰)、稲垣(松川尚瑠輝)の存在も忘れないであげてほしいが)

 細かいシーンにはなるが、轟が梅子に対して「事務所のこと、和菓子の修業に日々とても頑張ってるぞ」と称えるところで、横に座る香子がさりげなく梅子の背中をさすっている。その姿を見て、第15話で猪爪家で再検証された法廷劇「毒饅頭殺人事件」のシーンの終わりに、よねの背中をさする香子の姿を思い出した。乾杯のシーンでグイッとビールを飲み干すよねも、その人となりが表れているが、何気ない仕草にまたあの頃の面々が集まったのだと懐かしさを覚えた。

 時は流れて、昭和31年の春。寅子と優未が星家へと引っ越す時がきた。優未を心配する直治(今井悠貴)、道男(和田庵)に、「ご心配なく。私、何にも不安はないの。だって航一さんはお母さんと優未が大好きなんだもん。絶対、味方でいてくれるよ」と笑顔を見せる(成長を感じさせる毎田暖乃の演技が凄まじい)。だが、一方で星家で待つ朋一(井上祐貴)、のどか(尾碕真花)には笑みはない。その溝を埋めるのは、まさかの麻雀になるようだ。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『虎に翼』
総合:毎週月曜〜金曜8:00〜8:15、(再放送)毎週月曜〜金曜12:45〜13:00
BSプレミアム:毎週月曜〜金曜7:30〜7:45、(再放送)毎週土曜8:15〜9:30
BS4K:毎週月曜〜金曜7:30〜7:45、(再放送)毎週土曜10:15~11:30
出演:伊藤沙莉、森田望智、高橋努、平埜生成、三山凌輝、名村辰、松川尚瑠輝、美山加恋、中村無何有、矢島健一、沢村一樹、滝藤賢一、松山ケンイチ
作:吉田恵里香
語り:尾野真千子
音楽:森優太
主題歌:米津玄師「さよーならまたいつか!」
法律考証:村上一博
制作統括:尾崎裕和
プロデューサー:石澤かおる
取材:清永聡
演出:梛川善郎、安藤大佑、橋本万葉ほか
写真提供=NHK

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