チアン・ウェン監督デビュー作『太陽の少年』4Kレストア版で公開 新ポスター&予告編も

 チアン・ウェンの監督デビュー作『太陽の少年』の4Kレストア完全版が、10月18日より新宿シネマカリテ、第七藝術劇場、シネマスコーレほかにて全国順次公開されることが決定した。

 本作は、1970年代初頭の文化大革命下の北京を舞台に、少年のひと夏の恋を描いた青春映画。本国では1994年に公開されたが、公開から30年の時を経て4Kで修復され、さらに約10分の未公開シーンを加えた完全版として復活する。『芙蓉鎮』『紅いコーリャン』などで主演を務めた俳優チアン・ウェンの監督デビュー作で、ワン・シュオの小説『動物凶猛』を原作に、自身の実体験も練り込んで作り上げた。撮影は、『さらば、わが愛/覇王別姫』で撮影監督を務めたクー・チャンウェイが担当。主演のシア・ユイは、本作でヴェネチア国際映画祭主演男優賞を獲得した。

 1970年代、文化大革命下の北京。中学生のシャオチュンは幼なじみの悪友たちと町を闊歩し、労働や下放で大人たちが不在の家に合鍵を作って忍び込んだりしていた。ある日、シャオチュンは忍び込んだ家で水着の少女の写真を発見。彼女が仲間たちの間で話題になっているミーランであることがわかると、シャオチュンは彼女を探し出し、やがて2人は暇があれば会うようになる。だが、ミーランを仲間たちに紹介すると、シャオチュンの兄貴分のイクーがミーランと接近するようになり、シャオチュンの心は騒いでいく。

 あわせて新ポスタービジュアルと予告編も公開。ポスターには、サングラスをかけたミーランの姿が。サングラスには戸惑った顔のシャオチュンが写し出されている。

映画『太陽の少年』<4Kレストア完全版>予告編

 予告編には、手が届きそうで届かない大人びたミーランに出会い、淡くも情熱的な恋心に翻弄されていく16歳のシャオチュンが捉えられている。

■公開情報
『太陽の少年<4Kレストア完全版>』
10月18日(金)新宿シネマカリテ、第七藝術劇場、シネマスコーレほか全国順次公開
出演:シア・ユイ、ニン・チン、チアン・ウェン
監督・脚本:チアン・ウェン
原作:ワン・シュオ『動物凶猛』
撮影:クー・チャンウェイ
提供:JAIHO
配給:Digginʼ
1994年/中国・香港合作/140分/カラー/ドルビーステレオ
公式サイト:https://heatofthesun-movie.com

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