『笑うマトリョーシカ』櫻井翔×青木柚&玉山鉄二×西山潤、“2人で1人”の驚くべき演技の一致

 元担任の一色(東根作寿英)に、鈴木宛に何かが届いていないかを尋ねる道上。一色は当時、彼らにさまざまな便宜を図り、清家を生徒会長戦に勝たせたいと考えていた。その背景には浩子との関係があったことが明らかになる。一色の証言により、中身のカセットテープが浩子に渡されていたことが判明。重要な証拠が浩子の手中にあることを知った道上は、調査の方向性を定める。

 愛南町を訪れた道上は、浩子についての情報収集に奔走する。その過程で危険な目に遭遇しながらも、道上は浩子との接触に成功。第8話で描かれるであろう、事件の謎を解く鍵を握る浩子との会話は、真相に迫る重要な転機となるだろう。

 そして今回もまた、学生時代の生徒会長選が描かれたが、これほどまでに同じ時間軸の回想シーンが描かれるドラマも珍しい。特筆すべきは、学生時代と現在を演じる俳優陣の演技の驚くべき一致だ。

 清家の学生時代を青木柚、鈴木の学生時代を西山潤、清家の後援会会長・佐々木光一の学生時代を濱尾ノリタカが演じており、それぞれが見事な演技を披露している。年齢の異なる2人の役者が同一人物を演じているという説得力が視聴者を魅了する中、特に注目を集めているのは、西山潤演じる若き日の鈴木だ。

 玉山鉄二演じる、「現在の鈴木」が脳裏にしっかりとちらつく演技が話題となっている西山は「玉山さんの特徴的な、下から見上げるような目つきを要所要所で使いつつ、あえてそれを避ける場面も作っている」と語り(※)、その緻密な演技アプローチが高く評価されている。清家よりも鈴木の登場シーンの方が多い今、回想シーンを含めた“2人で1人”の演技によって、鈴木という人物像がより深くまで描かれているように感じる場面も多い。

 道上と鈴木の最強タッグが誕生した第7話を経て、鍵を握る浩子と鈴木の“これまで”もさらに深く描かれていくのかもしれない。

参照
※ https://www.stardust.co.jp/news/item-35223/

■放送情報
金曜ドラマ『笑うマトリョーシカ』
TBS系にて、毎週金曜22:00〜22:54放送
出演:水川あさみ、玉山鉄二、丸山智己、和田正人、渡辺大、曽田陵介、渡辺いっけい、加藤雅也、筒井真理子、高岡早紀、櫻井翔
原作:早見和真『笑うマトリョーシカ』(文藝春秋)
脚本:いずみ吉紘、神田優
主題歌:由薫「Sunshade」(Polydor Records)
プロデューサー:橋本芙美
演出:岩田和行
編成:杉田彩佳
製作:共同テレビ、TBS
©︎TBS
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/waraumatryoshka_tbs/
公式X(旧Twitter):@matryoshka_tbs
公式Instagram:waraumatryoshka_tbs
公式TikTok:@waraumatryoshka_tbs

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