新木優子、模索していた時期に挑んだ『キングダム』の手応え 「やれる役の幅が広がった」

30代に入ってから「やれる役の幅が広がった」

ーー体づくりやアクションに関しては事前に準備もされたそうですね。

新木:過去にもお仕事で馬に乗る経験はあったのですが、トップスピードで走る馬に乗ったまま剣を振り抜くようなアクションを行うのは初めてだったので、事前に稽古に励みました。馬上でのアクションは特に集中して頑張りました。

ーー馬に乗って剣を振りかざす姿はめちゃくちゃカッコよかったです。

新木:ありがとうございます。摎はもちろん強さというのは大前提としてありつつも、自分が女性であることも理解して、頭を使いながら戦場で戦っていたんだろうなと感じたので、ベースの体力や筋力はもちろんつけましたが、馬に乗るときの姿勢だったり、アクションをしたときの芯の強さなど、内側の部分にも意識しながら役作りを行いました。

ーー摎の“芯の強さ”は、新木さん自身にも通じるものがあるのではないかと思いました。

新木:“一度信じた相手を信じ抜く”という部分は共通しているかもしれません。摎も王騎や昌文君など、一度信じた存在や受け入れてくれた存在に対してはとことん尽くす。そこが摎のすごく尊敬できる部分でしたし、私もそうありたいなと思えるところでした。

ーー信役の山﨑賢人さんとは今回直接の共演シーンはありませんでしたが、過去に何度も共演されていますよね。主演としてこれまで『キングダム』シリーズを牽引してきた山﨑さんは、新木さんの目にどう映りましたか?

新木:賢人くんにはすごく努力家なイメージがあって。今回、アクションの稽古のときにすれ違ったことがあったんですけど、ものすごく真っ直ぐに取り組んでいる姿を目の当たりにして、「みんなこの人にだったらついていくな」と思ったんです。人気漫画を実写化するという1作目の大きなプレッシャーを乗り越えて、チームの中心として背負ってきた責任感の大きさを想像できるからこそ、その姿がすごく頼もしかったです。賢人くん自身が努力してきたことだったり、積み上げてきたものがあるからこそ、周りのみなさんを信頼している感じが伝わってきましたし、『キングダム』チームの絆の強さを感じました。

ーー先ほど「この先の自分を模索していた時期でもあった」という話がありましたが、撮影を終え、その後30代になってから何か答えは見つかりましたか?

新木:30代になってから、やれる役の幅が広がったと思います。『単身花日』(テレビ朝日系)で演じた武田花のような、周りを翻弄するような役も、20代前半の頃に演じていたら、また全然違ったキャラクターになっていたと思いますし、もっともっといろんな役に挑戦していきたいという気持ちが芽生えました。

ーー将来に向けてのビジョンが変わったりも?

新木:求めていただけている限り女優のお仕事を続けていきたいというその意志は、30代になってより強くなった気がします。

映画『キングダム 大将軍の帰還』新木優子さんからメッセージ到着!

■公開情報
『キングダム 大将軍の帰還』
全国公開中
出演:山﨑賢人、吉沢亮、橋本環奈、清野菜名、吉川晃司、小栗旬、大沢たかお
監督:佐藤信介
脚本:黒岩勉・原泰久
音楽:やまだ豊
主題歌:ONE OK ROCK 「Delusion:All」(Fueled By Ramen / Warner Music Japan)
原作:原泰久『キングダム』(集英社『週刊ヤングジャンプ』連載)
配給:東宝、ソニー・ピクチャーズエンタテインメント(共同配給)
©︎原泰久/集英社 ©︎2024映画「キングダム」製作委員会
公式サイト:https://kingdom-the-movie.jp/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/kingdomthemovie
公式Instagram:https://www.instagram.com/kingdom_movie/

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