日本×ウズベキスタン合作映画『草原の英雄ジャロロフ』11月公開 加藤雅也が重要人物に

 日本とウズベキスタンの合作映画『Engilmas(原題)』が、『草原の英雄ジャロロフ〜東京への道〜』の邦題で11月8日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほかにて全国順次公開されることが決定した。

 本作は、2021年に行われた東京2020オリンピックボクシングスーパーヘビー級決勝戦で、アメリカのリチャード・トーレスを打ち破り、金メダルを獲得したウズベキスタンのバホディル・ジャロロフの挑戦と闘いを描いた、実話をもとにした人間ドラマ。ウズベキスタン共和国の国家プロジェクト作品であり、日本×ウズベキスタン合作映画にして、ウズベキスタン制作作品としては史上初の日本での劇場公開となる。ウズベキスタン映画界ではベテランで、タシケント国際映画祭特別招待作品にもなった『ガードカム』のアククロム・イサコフが監督を務めた。

 主人公ジャロロフを演じたのは、父イサミディン役のボイル・ホルミルザエフとともに、ウズベキスタンの国民的俳優であるウルグベク・カディロフ。日本パートでは、『キングダム』シリーズの加藤雅也が重要な人物として登場する。さらに『ソローキンの見た桜』『ハチとパルマの物語』などの日露合作映画に出演し、ロシア語も堪能な山本修夢らが脇を固めた。

 ウズベキスタンの美しい農村出身の青年ジャロロフは、家族のために天性の恵まれた体格を活かしボクシングのスーパーヘビー級の道を選ぶことでのしあがっていく。だが活躍を期待されたリオデジャネイロオリンピックで惨敗し、代表の座を追放されてしまう。やがてジャロロフは、父の教えを胸に再起を図り快進撃を遂げるが、次第に周囲では嫉妬や陰謀が渦巻きだす。ついには、国家の希望を背負った東京オリンピックで、対戦国から妨害工作をされてしまう……。

 あわせて公開された本ビジュアルは、「ボクシングという名の夢に、祖国の希望を乗せた」という言葉とともに、主人公ジャロロフを母が祝福しているかのようなメインカットと、青空の下、青いモザイク模様が描かれた建物が立ち並ぶウズベキスタンの街並みが合わせられている。

コメント

アククロム・イサコフ(監督)

本作品では、単にボクシング競技で勝利を得るというだけだはなく、困難に立ち向かい、夢に向かってあきらめずに闘うジャロロフ選手の姿を通じて、現代の若者に希望をもってもらいたい。東京オリンピックのシーンでは、日本チームと共同で世界公開を視野にいれた日本の美しい映像がとれました。ご期待ください。

ウルベク・カディロフ(バホディル・ジャロロフ役)

実際のジャロロフ選手は、身長201センチ、リーチ206センチのサウスポー、草原の英雄といわれ、プロで対戦しても13戦無敗、アマチュアでも「YENGILMAS」(無敵)。そのジャロロフから直接指導をうけ、身体づくりから、ボクシング技術をみにつけるまで、役作りに2年以上かかりました。映画では、試合シーンはもとより、主人公の優しい人間味もだしながら、撮影チーム全員で臨んだ作品です、日本撮影では多くの皆様にお世話になり、感謝いたします。

加藤雅也(加藤龍二役)

サブタイトルにある“東京への道”という言葉の通り、ウズベキスタンの映画界と日本の映画界の架け橋となることを期待して参加させていただきました。今後は両国合作の作品や文化交流・人材交流を重ね、日本とウズベキスタンの間に文化の道が築かれることを願っています。

■公開情報
『草原の英雄ジャロロフ〜東京への道〜』
11月8日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開
出演:ウルグベク・カディロフ、ボイル・ホルミルザエフ、ジャボヒル・ゾキロフ、サイダ・ラメトワ、フィリップ・ラインハルト、イゴール・ジジキネ、アレクサンダー・ラポポート、山本修夢、アナスタシア、加藤雅也
監督・脚本:アククロム・イサコフ
ライター:S・クズミニク
プロデューサー:アジズ・クリエフ、ティムール・ババヤロフ、益田祐美子、志賀司
アソシエイトプロデューサー:岡田光太郎、バハ・マダリエフ
配給:平成プロジェクト
後援・協力・協賛社:在日ウズベキスタン共和国大使館、日本ウズベキスタン協会、セレモニー、TOKU、国際情報化協力センター、インターコンチネンタルホテルグループ、オリエント FN、SRA、長井運送、Samplesdl、アルゴナフト
©2024 映画「草原の英雄ジャロロフ〜東京への道〜」製作委員会
公式サイト:https://yengilmas-movie.com/

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