『ベルばら』『らんま1/2』『るろ剣』に続け! 令和にリメイクを期待したい名作アニメ

 7月2日、劇場アニメ『ベルサイユのばら』の公開日とMAPPAによる制作が発表され、アニメファンの間で大きな話題を呼んだ。1979年のテレビアニメ化から約45年を経て、池田理代子の歴史ロマンスの名作が現代のアニメ技術でどう表現されるかに注目が集まっている。

 2024年は懐かしの名作アニメ化が相次いでおり、青山剛昌の冒険活劇『YAIBA』や高橋留美子のラブコメ『らんま1/2』の新作アニメ化もすでに発表されている。近年、『うる星やつら』や『るろうに剣心』などのリメイクが新旧ファンから高い評価を得て成功を収めていることからも、『ベルサイユのばら』を筆頭に、こうした過去の名作が現代のアニメーション技術でどう甦るのか、期待は一層高まっているところだ。

 こうした流れを受け、他の作品も名作の再アニメ化を希望する声が高まっている。本記事では、リメイクによってその魅力をさらに引き立てる可能性のある作品を紹介しよう。

『めぞん一刻』

 リメイクへの期待が特に高い作品の一つが『めぞん一刻』だ。1986年から1988年まで全96話で放送されていたこのアニメは、アパート「一刻館」の管理人・音無響子とその住人・五代裕作のラブストーリーが中心となっている。一癖あるユーモラスなキャラクターたちの、切なくもキュンとする恋愛模様が魅力の作品だ。原作、アニメともに大ヒットし、その結末もハッピーエンド。『うる星やつら』がリメイクされアニメ化されたときに、「この次は『めぞん一刻』が続くのではないか」という声がファンから相次いだ。

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 リメイクとなれば、令和の今、ある意味ではやや珍しいキャラクターにもなりつつある“面倒くさい”ヒロインの響子を新しい世代がどう感じるのかも気になるところ。また昭和の雰囲気漂うノスタルジックな恋愛ストーリーは、当時子供だった世代が大人になった今、改めて人気を集める可能性も秘めている。『うる星やつら』のリメイクのように、最新の作画技術を活かしつつも、原作の世界観や雰囲気を損なうことなくやや現代的にアップデートできれば、新旧のファンの期待に応えられるのではないだろうか。

『ご近所物語』

 同様にリメイクへの期待が高まっているのが『ご近所物語』だ。これは1995年から1996年にかけて放送されたアニメで、服飾デザイナーを目指す高校1年生・幸田実果子の青春ストーリーを描いている。

 主人公の実果子は、矢澤芸術学院(通称ヤザガク)の服飾デザイン科に通いながら、自分のブランドを持つ夢の実現に向けて日々奮闘している。物語は、同じマンションに住む山口ツトムとの恋愛や、彼女を取り巻く友人・知人たちの人間模様を丁寧に描き出している。

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 『ご近所物語』の大きな魅力は、主人公・実果子のポップでカラフルな衣装や小物の数々にある。他の登場人物も個性的でおしゃれなキャラクターが多く、その独特の世界観が人気を博している。現代では色彩などの映像表現技術が当時より格段に進歩しており、リメイクが実現すれば、これらの魅力をより鮮やかに描き出せる可能性があるだろう。またアニメ完結後も長年にわたってアパレルブランドやグッズとのコラボレーションが続いており、新しい視聴者層にも“ハマる”可能性も高いのではないか。

 同じ原作者の矢沢あいといえば、『NANA』がアニメ化された作品としてはもっとも知名度が高いだろう。しかし『NANA』は原作が未完という点もあり、リメイクには課題が残りそうだ。

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