永瀬廉、杉咲花、北村匠海による貴重なネタバレトークも 『法廷遊戯』は豪華版で完成する

 永瀬廉、杉咲花、北村匠海が共演した映画『法廷遊戯』豪華版Blu-ray&DVDが6月12日に発売される(通常版も同時)。“ノンストップ・トライアングル・ミステリー”の触れ込み通り、物語の全貌が明かされていくにつれて登場人物の印象が変容、さらには反転していくようなトリッキーな一作だ。

 現役の弁護士である五十嵐律人による同名小説を『神様のカルテ』や『桜のような僕の恋人』の深川栄洋監督が、『総理の夫』や『言えない秘密』(6月28日公開)の脚本、アニメ映画『言の葉の庭』の脚本協力など幅広く活躍する松田沙也と組んだ本作。司法試験に合格し、弁護士として働き始めた久我清義(永瀬廉)。彼のもとにある日、学生時代に流行していた模擬裁判「無辜(むこ)ゲーム」への招待が届く。指定された場所に出向くと、そこには主宰者である結城馨(北村匠海)の死体と、血まみれの同級生・織本美鈴(杉咲花)がいた――。事件の真相を追う一方で、「弁護士」「容疑者」「死者」となった3人がひた隠す秘密が徐々に明らかになっていく。

 現在と過去を行き来したり専門用語が飛び交ったりするストーリー面での「展開」や、ビジュアル面での「スタイリッシュさ」、出演陣が見せる「二面性」など、観客を翻弄するポイントが無数に張り巡らされている本作。目を引く映像で観客を食いつかせる一方で、懇切丁寧にわからせてくれる物語やセリフ回しかといえばそうではなく、キャラクターの感情に追いすがってもなかなか追いつけない。そうした意味では、むしろ「一回では掌握できない」天邪鬼なエンタメ映画となっており、細部まで何度も確認できるBlu-rayやDVDとの相性が良い作品ともいえるだろう。例えば、初見で物語を脳内に刷り込み、二度目は「清義・馨・美鈴はそれぞれ何を考えていたのか?」という観点で深めていくといったような“遊戯”をする余地があるのだ。

 そうした「沼活」の灯となるのが、豪華版に封入される特典の数々。初回生産限定でポスタービジュアルを使用したミニクリアファイルが付き、封入特典としてブックレットが付属するなどコレクターズ・アイテムとしてのフィジカルな部分も充実しているが、加えて特典映像がディスク2枚分にぎっしりと収録されている。劇場公開時のプロモーションを振り返る「イベント集」では「完成披露試写会」「特別講義in専修大学」「公開初日舞台挨拶」「公開記念舞台挨拶in大阪」「大ヒット御礼舞台挨拶」といった5つのイベントの模様が収められており、永瀬廉、杉咲花、北村匠海それぞれのソロインタビューも楽しめる(こちらは特典ディスク②に収録)。

 これだけでも十分な内容だが、本商品の売りはやはりこの2大特典だろう。ひとつは、メインキャスト3人による鼎談「今だから言える!?『法廷遊戯』ぶっちゃけ3ショットトーク(永瀬廉×杉咲花×北村匠海)」、そしてもうひとつは撮影の日々を追った「スペシャルメイキング」だ。ここからはこの2本の映像について、かいつまんで紹介していきたい。

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