ジェラルド・バトラー演じるファントムの歌声も 『オペラ座の怪人』4K版の予告編公開

 6月14日に公開される『オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター』の予告編と場面写真が公開された。

 ガストン・ルルーの小説を元に、アンドリュー・ロイド=ウェバーが1986年に作曲し、ロンドン・ウエストエンドにあるハー・マジェスティーズ劇場で初演された『オペラ座の怪人』。日本では、劇団四季によって1988年から各地でロングラン公演を果たしており、世界で1億6000万人が観劇した。2004年には、ロイド=ウェバー自身が製作・作曲・脚本を務め、『バットマン・フォーエバー』などのジョエル・シュマッカー監督とともに映画化。2005年1月29日に日本で公開されると、リピーター続出の大ヒットを記録し、当時のミュージカル映画史上最高興行収入を誇り、全世界興収の40%以上を日本が占めた。

 映画公開から20周年となるアニバーサリーイヤーに発表された本作は、2004年に公開された映画『オペラ座の怪人』を4Kデジタルリマスター版として蘇らせたもの。第77回アカデミー賞では、撮影賞、美術賞、歌曲賞(「Learn To Be Lonely」)にノミネートされ、世界的に高い評価を得ている。

 また、舞台では描かれないファントムの出生の秘密やラウルとの決闘シーンも追加されており、メインテーマ曲「The Phantom of the Opera」をはじめ、パリ・オペラ座を舞台にした美術と衣装や装置の数々、高さ約5m、幅4m、2万個からなるスワロフスキー・クリスタル製のシャンデリアも登場。さらに主演のジェラルド・バトラー、エミー・ロッサム、パトリック・ウィルソンら主要キャスト3人は、全ての歌唱を本人が行い、映画のためにロンドンのアビーロードスタジオにてフルオーケストラで収録したという。

映画『オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター』予告編

 公開された予告編は、モノクロからカラーに映像が切り替わる中、スワロフスキーの巨大なシャンデリアがオペラ座に落下する最も象徴的なシーンから始まる。バックに流れるのは、有名なタイトルロール曲「オペラ座の怪人(The Phantom of the Opera)」。そこに続くのは、華やかなパリ・オペラ座での舞踏会と忍び寄る不穏な事件、そして、バトラーが演じる“ファントム”が登場し、歌声が披露されている。

 あわせて公開された場面写真は13点。ファントムとクリスティーヌが寄り添うメイン写真のほか、舞台となる「パリ・オペラ座」を映し出したカット、ファントムの恋敵・ラウルとクリスティーヌが仲睦まじく舞踏会に参加する様子や、ファントムが自身が隠れて暮らす地下へと、クリスティーヌを優しく、彼の手を添えながら案内する姿などが切り取られている。

■公開情報
『オペラ座の怪人 4Kデジタルリマスター』
6月14日(金)より、TOHOシネマズ 日比谷ほかにて全国ロードショー
製作・脚本・作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー
監督:ジョエル・シュマッカー
出演:ジェラルド・バトラー、エミー・ロッサム、パトリック・ウィルソンほか
配給:ギャガ
2004年/アメリカ/カラー/シネスコ/4K/141分/字幕翻訳:戸田奈津子/
©2004 The Scion Films Phantom Production Partnership
公式サイト:gaga.ne.jp/operaza4K
公式X(旧Twitter):@operaza4K

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