『君が心をくれたから』最終回で鍵を握る人物は? 雨と太陽の“最高の奇跡”を願って

 いったい、2人が幸せになれる方法はあるのだろうか。やはり最終的にはハッピーエンドになってもらいたいが、今のまま雨の五感が失われていては、私たちのもやもやした気持ちが晴れることはないように思う。そもそも“過酷な奇跡”さえ起こらなければ、雨はこんなことにはならなかったのだ。一方で、太陽が生きているのは“奇跡”のおかげでもある。こうなったからには、再度“奇跡”が起きることでしか、2人の幸せは手に入らないのではないだろうか。

 実はこれまでの物語の中で、次の奇跡にかかわりそうな人物として気になるキャラクターがいる。それが、案内人・日下(斎藤工)の元恋人の白石小夜子(真央)と、雨の母親の霞美(真飛聖)なのだ。この物語の中でもう少し詳細が語られても良さそうな小夜子と、雨がパティシエの夢を持つきっかけでもある霞美。このあと2人が何らかのかたちで雨と太陽が幸せになれる未来へと導いてくれたらと期待してしまう。特に他界している小夜子は、雨と太陽にかかわる第三の案内人として2人を救えるポテンシャルがある。案内人となった小夜子が霞美の元に現れることで“雨が五感を取り戻しパティシエになる奇跡”を起こす、そんな未来はないだろうか。最後まで雨と太陽の幸せを諦めたくない今、小夜子と霞美の存在にはぜひとも注目しておきたいところだ。

 太陽の花火を観ることも叶わず、太陽の優しい笑顔に触れることさえできない。そんな状況に立たされた雨だが、私たちは、雨がまた太陽の笑顔と優しい声を再び噛み締める日が来ることを願っている。『君が心をくれたから』が最後に見せる“最高の奇跡”を諦めることなく信じたい。

■放送情報
『君が心をくれたから』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~21:54放送
出演:永野芽郁、山田裕貴、斎藤工、松本若菜、白洲迅、出口夏希、真飛聖、遠藤憲一、余貴美子
脚本:宇山佳佑
主題歌:宇多田ヒカル
演出:松山博昭
プロデュース:草ヶ谷大輔
©︎フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/kimikoko/
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