『薬屋のひとりごと』と『プリキュア』の深い縁 猫猫は“優秀過ぎる”ヒロインに

 壬氏と猫猫の関係性が深まり、恋愛面での見どころも増加しているTVアニメ『薬屋のひとりごと』。

 当初は冴えない“薬オタク”として描かれていた猫猫は、妖艶な化粧の“美女”にも変化するときもあり、その色気に魅了された人も多いのではないだろうか。

 本記事では、猫猫の美しさの所以をアニメの制作陣や物語の構造から推察。『薬屋のひとりごと』の詳細を改めて振り返り、猫猫の“ヒロインとしての強さ”を考えていく。

『プリキュア』血筋の制作&キャスト陣

『薬屋のひとりごと』第19話「偶然か必然か」

 TVアニメ版『薬屋のひとりごと』には、少女たちが華麗に戦う人気作品『プリキュア』シリーズと通ずる人物が複数人関わっている。その一人が、キャラクターデザインを担当する中谷友紀子だ。

 中谷は『Go!プリンセスプリキュア』『トロピカル〜ジュ!プリキュア』のキャラクターデザインを手掛けており、かわいい女の子を描くことには相当の技量を備えている。

 しかも『Go!プリンセスプリキュア』は2015年から、『トロピカル〜ジュ!プリキュア』は2021年から各1年間放送された比較的新しい『プリキュア』作品。最近のアニメの傾向を取り入れたキャラデザによって生まれたと考えれば、猫猫がかわいいのも当然なわけである。

 実際、アニメ第15話でキノコの使い道を考えて胸を躍らせ、そのままのテンションで壬氏に「おかえりなさいませ」と発した猫猫の顔は超絶キュート。長いまつ毛に光であふれんばかりの瞳、ピンク色のエフェクトと、本家プリキュアに負けないほどの美少女ぶりを発揮した。

 そして、『薬屋のひとりごと』においてもう一人、『プリキュア』と縁が近いのは、猫猫の声優である悠木碧。悠木は、2020年シリーズの作品『ヒーリングっど♥プリキュア』で花寺のどか(キュアグレース)役を務めている。

 その他にも『魔法少女まどか☆マギカ』鹿目まどかや『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』比企谷小町など、数多くの少女キャラを演じてきた悠木。筆者は『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。』で主人公の妹であり腹黒でかわいい小町にドキドキしていたわけだが、猫猫にもその腹黒や毒舌ぶりが引き継がれていることは明白だ。

 かわいくて強い少女を描いた大人気作『プリキュア』に縁のある人物が関わっているからこそ、猫猫はこんなにも“芯の通った美少女”となっているのだろう。

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