スーパーボウルの裏で低迷する北米映画興行 中国ではリメイク版『百円の恋』がヒット

 そのほか、今週もランキングの顔ぶれに大きな変化はないが、第9位には『DUNE/デューン 砂の惑星』の再上映がランクイン。来たる『デューン 砂の惑星PART2』の特別映像を加えたバージョンで、3日間で166万ドルを売り上げた。北米映画興行は、市場全体が現時点で前年比-15%とやや低調で進行中。『デューン 砂の惑星PART2』は大きく盛り返すチャンスになると、今から業界の期待が寄せられている。

『デューン 砂の惑星PART2』©2023 Legendary and Warner Bros. Ent. All Rights Reserved

 ちなみに春節(旧正月)を迎えた中国は、北米とはうってかわって映画館が賑わう週末となった。春節2日間の累計興行収入は3億3900万ドルで、第1位には日本映画『百円の恋』(2014年)をリメイクした『YOLO(英題)』が1億1000万ドル以上を売り上げて初登場した。監督・脚本・主演は『こんにちは、私のお母さん』(2021年)のジア・リン。ソニー・ピクチャーズが海外配給権を獲得しているが、日本公開はどうなる?

北米映画興行ランキング(2月9日〜2月11日)

1.『ARGYLLE/アーガイル』(→前週1位)
650万ドル(-62.8%)/3605館/累計2881万ドル/2週/ユニバーサル

2.『Lisa Frankenstein(原題)』(初登場)
380万ドル/3144館/累計380万ドル/1週/Focus Features

3.『The Beekeeper(原題)』(→前週3位)
346万ドル(-34.3%)/3057館(-220館)/累計5473万ドル/5週/Amazon・MGM

4.『The Chosen: S4 Episodes 1-3』(↓前週2位)
315万ドル(-46.9%)/1955館(-325館)/累計1258万ドル/2週/Fathom Events

5.『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』(↓前週4位)
312万ドル(-33.2%)/2746館(-137館)/累計2億525万ドル/9週/ワーナー

6.『FLY!/フライ!』(↓前週5位)
302万ドル(-28%)/2684館(-146館)/累計1億1014万ドル/8週/ユニバーサル

7.『Anyone But You(原題)』(→前週7位)
270万ドル(-21.8%)/2805館(+186館)/累計8012万ドル/8週/ソニー

8.『Mean Girls(原題)』(↓前週6位)
192万ドル(-49.8%)/2620館(-487館)/累計6917万ドル/5週/パラマウント

9.『DUNE/デューン 砂の惑星』再上映(初登場)
166万ドル/2100館/累計166万ドル/1週/ワーナー

10.『American Fiction(原題)』(↓前週8位)
132万ドル(-44.6%)/1462館(-440館)/累計1736万ドル/9週/Amazon・MGM

(※Box Office Mojo、Deadline調べ。データは2024年2月12日未明時点の速報値であり、最終確定値とは誤差が生じることがあります)

参照

https://www.boxofficemojo.com/weekend/2024W06/
https://www.hollywoodreporter.com/movies/movie-news/argylle-box-office-worst-super-bowl-weekend-1235821901/
https://variety.com/2024/film/news/box-office-argylle-beats-lisa-frankenstein-lowest-grossing-weekend-1235907196/
https://deadline.com/2024/02/box-office-super-bowl-weekend-argylle-lisa-frankenstein-1235821030/
https://deadline.com/2024/02/yolo-chinese-new-year-movies-wonka-worldwide-international-box-office-1235822097/

■公開情報
『デッドプール&ウルヴァリン』
7月26日(金)全国公開
監督:ショーン・レヴィ
出演:ライアン・レイノルズ、ヒュー・ジャックマン
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
©MARVEL 2024

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