『マルス-ゼロの革命-』横田真悠の“地獄”と得た居場所 道枝駿佑が探す内通者候補は?

 杏花にとって本当の地獄の始まりはここからだ。彼女の葛藤もつゆ知らず、父親は「お前のせいで俺は全てを失った」とお門違いに逆ギレするし、離婚届を置いて出て行ったきりの母親は電話番号まで変えており音信不通。泣き喚いて怒り散らかしたいのは杏花の方だろうし、さすがにこの両親の自己保身ぶりはあんまりだ。あの両親からよくもあんなに真っ直ぐピュアな杏花が育ったものだと、その奇跡に驚くほどだ。

 そんな彼女にとって今や唯一とも言える居場所は、部室に行けばいつも通り変わらない時間が流れる“マルス”だ。“アイコン”こと逢沢渾一(板垣李光人)もこれまでずっといじめられ一人ぼっちだった学校生活を振り返り、自分の居場所が当たり前にある“マルス”の何気ない部室風景に思わず涙ぐみ、その騒がしさにも「ほっこりする」とこぼしていた。それぞれのメンバーにとってこの“マルス”がかけがえのない場所にどんどん育っていっている。

 そうなってくるとますます無視できないのが、このメンバーの中にゼロの仲間を奪った國見への内通者がいるという信じ難い事実だ。そんなこと考え難いし、考えたくもない。しかしその候補者を寄せ集め組織されたのが“マルス”なわけだが、今話でこの内通者が杏花である可能性はかなり低くなったと思われる。杏花はクロッキー社の個人情報漏洩による被害者であり、あくまでクロッキー社に関わる事件関係者として“マルス”メンバーに選ばれたのではないだろうか。

 第4話では、「この国の行く先を左右する大きなプロジェクト」の前夜祭だと國見が豪語していた記者会見に乗り込んだゼロとアイコン。今度こそゼロは何も奪われずにクロッキー社の悪事を暴くことができるのだろうか。

■放送情報
『マルス-ゼロの革命-』
テレビ朝日系にて、毎週火曜21:00〜21:54放送
出演:道枝駿佑(なにわ男子)、板垣李光人、吉川愛、井上祐貴、横田真悠、山時聡真、野間口徹、菜葉菜、徳井健太(平成ノブシコブシ)、泉澤祐希、戸塚純貴、山口紗弥加、岩松了、江口洋介
脚本:武藤将吾
音楽:未知瑠
ゼネラルプロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)
プロデューサー:田中真由子(テレビ朝日)、中沢晋(オフィスクレッシェンド)
監督:平川雄一朗、片山修
制作協力:オフィスクレッシェンド
制作著作:テレビ朝日
©︎テレビ朝日
公式サイト:https://www.tv-asahi.co.jp/mars/
公式X(旧Twitter):https://twitter.com/mars_tvasahi
公式Instagram:https://www.instagram.com/mars_tvasahi/

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