『ブギウギ』趣里×水上恒司を支える多くの人々 小雪が語る“家族”であることの重要性

「子供だけの問題やない。これは家族をどう考えるかの問題や。村山は家族や。家族はおんなじ方向を向いて頑張らなあかんのや」

 スズ子がもらい子だったことを知る山下に、トミの言葉が重くのしかかる。それは山下もまた愛助やスズ子を息子、娘のように大切に思っているからこそ。演じる近藤芳正がコメントでも触れているが、趣里とは過去に『ハンチョウ〜神南署安積班〜』(TBS系)で親子役で共演をしており、実際に娘のように気にかけていたことも、今回の芝居に少なからず思いが乗っているのかもしれない。

『ブギウギ』近藤芳正、“かつての娘”趣里との再共演に「すべてが成長していました」

NHK連続テレビ小説『ブギウギ』に出演中の近藤芳正よりコメントが寄せられた。  近藤が演じるのは、愛助(水上恒司)の紹介でスズ…

 愛助の手紙を預かって大阪から帰京した山下。愛助のモノマネ口調で手紙を音読する山下に、じっと思いを受け取るスズ子としかめっ面の坂口のシュールな構図に思わず笑ってしまう。思いやりの詰まった愛助の手紙に、スズ子は勇気づけられ、善一(草彅剛)の「ジャズカルメン」公演の話も進んでいく。

 麻里(市川実和子)の紹介で向かった村西医院の医院長・村西(中川浩三)と看護婦長・東(友近)は、ともにスズ子の大ファン。「ジャズカルメン」の開催時期は妊娠6カ月目の安定期のため、出演しても問題ないと医師からの許可も降りた。「僕が全責任を持って、本番まで福来さんを診ます」という村西のセリフに、「診ます」ではなく「観ます」という本心も感じられなくもないが、それでもスズ子に寄り添ってくれる頼もしい医院であることに間違いはない。東がどさくさに紛れて、スズ子と握手をしている場面も見逃せない。

 次週、身重のスズ子が魔性の女・カルメンを演じる舞台が幕を開けるが、大阪にいる愛助の病状は悪化していく。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:趣里、水上恒司、草彅剛、蒼井優、菊地凛子、生瀬勝久、小雪、水川あさみ、柳葉敏郎ほか
語り:高瀬耕造(NHK大阪放送局アナウンサー) 
脚本:足立紳、櫻井剛
制作統括:福岡利武、櫻井壮一
プロデューサー:橋爪國臣
演出:福井充広、鈴木航、二見大輔、泉並敬眞、盆子原誠ほか
音楽:服部隆之
主題歌:中納良恵 さかいゆう 趣里 「ハッピー☆ブギ」
写真提供=NHK
公式サイト:https://nhk.jp/boogie

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