『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』S2が日本上陸! シリーズの魅力とは
「宇宙、それは人類に残された最後の開拓地――」何度聞いても心躍る口上だ。1966年から1969年にかけて放送された『宇宙大作戦』に始まり、『スター・トレック』シリーズは世界中で多くの人に愛されてきた。宇宙艦隊に勤務するクルーたちの新たな冒険『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』のシーズン1は、日本でもWOWOWオンデマンドとの提携でローンチされた「Paramount+」で配信され、熱い注目を集めている。そんな新シリーズのシーズン2が、1月19日より独占配信開始となる。また、同日から『新スター・トレック』(1987年~1994年)の続編である『スター・トレック:ピカード』(2020年~2023年)も配信される。
22世紀から24世紀を舞台とした『スター・トレック』シリーズは、惑星連邦に所属する地球やそのほかの惑星から集まったクルーたちが、宇宙船や宇宙ステーションでの任務を通して、未知の生命体や文明と交流していく姿を描く。性別や人種、出身惑星を問わず、多種多様なキャラクターが活躍する本シリーズは、近年話題になることの多い多様性を早くから取り入れた作品だ。ここではそのDNAを受け継ぐ2つのシリーズについて、見どころを紹介していこう。
『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』シーズン2の見どころは?
※以下、シーズン1の内容を含みます。
古くからのトレッキー(『スター・トレック』シリーズの熱心なファンの総称)にとっては「パイク提督」としてもなじみのあるクリストファー・パイク(アンソン・マウント)を主人公に据えた『スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド』(以下、『ストレンジ・ニュー・ワールド』)は、『スター・トレック:ディスカバリー』(2017年~2024年/以下『ディスカバリー』)のスピンオフ作品で、『宇宙大作戦』のジェームズ・T・カーク(ウィリアム・シャトナー)が船長となる5年前、彼の前任者であるパイク船長率いるU.S.S.エンタープライズ号の冒険を描く。シリーズの人気キャラクター、スポック(イーサン・ペック)やウフーラ(セリア・ローズ・グッディング)なども登場し、オリジナルシリーズからのファンにとっても楽しい作品だ。
本作は近年制作された『ディスカバリー』や『スター・トレック:ピカード』(以下、『ピカード』)とは異なり、初期の作品のように1話完結のストーリーが基本となっている。船長だけでなく、各クルーの航海日誌をたどるかたちで物語が展開され、それぞれのキャラクターにきちんとフォーカスが当たっているのも注目すべき点だ。前述したスポックやウフーラだけでなく、ナンバーワンこと副長のウーナ・チン=ライリー(レベッカ・ローミン)や機関主任でイーナー人のヘマー(ブルース・ホラック)など、個性豊かな仲間たちの活躍も見逃せない。シーズン1終盤では、U.S.S.ファラガット号で指揮を取っているカーク船長(ポール・ウェズレイ)も登場した。
シーズン1終盤、『ディスカバリー』で見た自分の最期を変えるために行動を起こしたパイク船長は、予期せぬ、そして彼が見たものよりも悪い未来を知ってしまう。さらにナンバーワンが逮捕されるなど、窮地に陥った。シーズン2では、それらの問題に彼がどのように対処するのかに注目だ。またカーク船長の出番も多くなることが予想されるので、そちらも楽しみにしたい。