『ブギウギ』CPが「戦争とうた」に込めた思い “覚悟”を決めた菊地凛子の撮影裏話も

 また、2023年末に放送された第13週では、村山興業の坂口(黒田有)が味方につくなどスズ子と愛助をとりまく環境にも大きな変化が。トミ(小雪)も交際を認めていないとはいえ、2人が三鷹の家で暮らすことを受け入れるなど、母としての優しさがにじむ展開となった。

 そんなふうに『ブギウギ』には、ただの悪人が登場しない。福岡は「“悪い人”として登場した人を“悪い人のままにする”というところに、脚本家の足立(紳)さんや櫻井(剛)さんも面白みを感じていらっしゃらないんだと思います。また、いろいろと笠置さんについて調べながら脚本を作っていく中で、そういったキャラクターはこのドラマには合わないんだな、というのも強く感じているところではないでしょうか」と話す。

 なお、村山興業の社長室に飾られた家訓「始末・才覚・算用」の額縁は、吉本興業の創業者・吉本せいをモチーフとした朝ドラ『わろてんか』から流用したもの、という裏話も。細かな美術には同作のアイテムが多く使用されているといい、「『わかる人にはわかってもらえると思います』と、美術スタッフはニヤリとしておりました」と付け加えた。

 ここから物語は終戦へ。世の中が復興へと向かう中、“歌うこと”に意味を見出したスズ子がどのようなパフォーマンスを見せてくれるのか。ますますパワーアップしたステージに期待したい。

■放送情報
NHK連続テレビ小説『ブギウギ』
総合:午前8:00〜8:15、(再放送)12:45〜13:00
BSプレミアム・BS4K:7:30〜7:45、(再放送)11:00 〜11:15
出演:趣里、水上恒司、草彅剛、蒼井優、菊地凛子、水川あさみ、柳葉敏郎ほか
脚本:足立紳、櫻井剛
制作統括:福岡利武、櫻井壮一
プロデューサー:橋爪國臣
演出:福井充広、鈴木航、二見大輔、泉並敬眞、盆子原誠ほか
写真提供=NHK

関連記事