Paramount+日本進出成功の鍵は? 強みは「多岐にわたる素晴らしいコンテンツ」

 世界45カ国以上で事業を展開し、加入者数6,300万人を誇るストリーミングサービス「Paramount+」(パラマウントプラス)が、日本進出を果たした。WOWOWとJ:COMとの提携によって実現した今回のローンチについて、インターナショナルジェネラルマネージャーのマルコ・ノビリにインタビューを行い、日本進出での期待、コンテンツの強み、ファンへの思いなどについて話を聞いた。

「ファンの皆さんによろこんでいただけるものを紹介していきたい」

マルコ・ノビリ

ーー「Paramount+」の日本進出で期待することはなんですか?

マルコ・ノビリ(以下、ノビリ):まず、日本でローンチすることは我々にとって大変大きなマイルストーンだということです。世界でトップ10に入る市場ですから。我々が現在つづけている旅のなかで、ここに来れたことをとても誇りに思っています。しかしこの旅はまだ始まったばかりで、今回の日本への進出でWOWOWとJ:COMという素晴らしいパートナーを得ることができました。今後我々がグローバルなコンテンツを100年以上に渡って培ってきた能力を活かし、その国のローカルなサービスと組んで展開できるということが、今回の成功の鍵だと考えています。この3社の提携によって大きな成功を収めることができると思います。日本への進出はまだ始まったばかりなので、これから進化し、学びながら、ファンの皆さんによろこんでいただけるものを紹介していきたいと考えています。

ーー日本において、「Paramount+」ならではの強みはなんだと考えていますか?

ノビリ:2つの大きな要素があります。まず、我々がどのように他社との差別化を行っているかという点については、配信サービスとしてマルチプラットフォームを展開し、複数の収益源があるということです。革新的な技術を持つパートナーと組んでサービスを提供することによって、これを実現しています。今回、素晴らしいローカルサービスを展開する2社と組むことで、我々のサービスを提供できることになりました。これは弊社を3年前に立ち上げたときから、同じような指標で行ってきたことです。その戦略が成功している証拠として、日本でもこうしたかたちを取っています。2つ目は、弊社には多岐にわたる素晴らしいコンテンツがあるということです。家族全員で楽しめる、観るべき作品があります。加入者の満足度も高く、継続率も高いです。映画については、弊社は複数のブロックバスター、例えば『ミッション:インポッシブル』や『トランスフォーマー』シリーズなど、非常に人気の高いタイトルを持っています。テレビ番組では、Paramount+オリジナル作品として『タルサ・キング』があります。またアニメーションでは『サウスパーク』もありますし、子供向けには『パウ・パトロール』や『スポンジ・ボブ』があります。そのほかにも、リアリティ番組では『スタローン・ファミリー』もありますし、非常に多くの素晴らしいコンテンツを提供しています。またMTVの音楽コンテンツも観ることができます。皆さんに楽しんでいただける、多岐にわたるコンテンツが山のようにあります。加えて、今回のパートナーシップを通じて、ローカルの素晴らしいコンテンツをさらに追加して提供できるのです。

『トランスフォーマー』

ーー個人的に『デクスター』や『エレメンタリー ホームズ&ワトソン in NY』などのファンなのですが、現在日本で配信されていない『トワイライト・ゾーン』など、過去のオリジナル作品も、今後日本でも配信していく予定でしょうか?

ノビリ:そうですね。一般的なルールとしては、「Paramount+」では新しいオリジナル作品ををどんどん制作し、配信していくことになっています。例えば先ほども触れた『タルサ・キング』などですね。作家・プロデューサーとしても素晴らしいテイラー・シェリダンが手掛けています。同じプロデューサーで『法執行人バス・リーブス』という『イエローストーン』のスピンオフ作品もあります。今後もオリジナル作品を続々と紹介していく予定で、新しい作品を常に安定して供給していきます。しかし、そのほかにも新しいコンテンツを用意しています。『サウスパーク』はすばらしいファンダムのある作品ですし、日本においては「Paramount+」で一番楽しんでいただけます。最新のアニメ番組『パンダバース』も楽しんでいただけるようになります。そのほかにもインターナショナルなコンテンツも継続して提供していきますし、来年には『モスクワの伯爵』という新作が控えています。このように新しいコンテンツを安定的に供給していきます。『ティーン・ウルフ』のスピンオフドラマ『ウルフバック』もありますので、楽しんでいただけると思います。

関連記事