『単身花日』修羅場なのになぜか面白い舜の“絶体絶命”のピンチ 謎が明かされる最終話へ

「本当に信じてもらえないの分かってるけど、彼女と俺なにもしてない!」

 同棲までしておいて、花(新木優子)との関係を認めようとしない舜(重岡大毅)。「さすがに無理があるのでは……?」と思ったが、たしかに2人はキス以上の行為はしていない。夜は同じ布団で眠り、朝は一緒にごはんを食べる。「いってらっしゃい」「いってきます」なんて言い合って、まるで新婚夫婦のような生活を送っているにもかかわらず、あくまでプラトニックな関係を保っているのだ。

 単身赴任中の夫の家に突撃訪問したら、部屋にはメイク道具やスキンケア用品、さらにはかわいすぎる花柄のエプロンまで置いてあったとする。それで、「なにもしてない!」と言われたって、信じられるわけがない。いや、むしろゆり子(高梨臨)の立場だったら、「なにかあってくれよ」と思ってしまうかもしれない。肉体関係がない方が、精神的に強く結ばれている気がしてしまうから。

「わたしを、しばらく桜木くんの部屋にいさせて。少しの間だけでいいから。わたし、桜木くんと一緒にいるときだけ、ゆっくり眠ることができる」

 花の意味の分からないお願いと、片山(田中樹)の渾身の土下座にほだされて、なぜか同棲を許可してしまった舜。『単身花日』(テレビ朝日系)第8話では、高性能小型集音マイクで舜と花の様子を盗み聞きしてきたゆり子が、ついに不倫の現場を突き止めることとなる。舜にとっては、まさに“絶体絶命”のピンチだ。にもかかわらず、花はゆり子を見た瞬間に「会いたかった! ゆり子ママ!」なんて笑っているし、舜の唇にはべっとりと口紅がついている。そのため、舜がどれだけ真剣に話していても、ふざけているようにしか思えないのだ。

 夫が単身赴任中に不倫。しかも、話し合いの途中で不倫相手が帰ってきた。改めて文字にすると、修羅場すぎて笑うことなんてできないはずなのに、なぜか面白い。片山も含めて、全員が真剣に変な行動をしているからこそ、笑ってしまうのだ。

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