『ダンダダン』アニメ化に期待大! メインスタッフ情報から注目ポイントを解説
ついに、あの『ジャンプ+』で連載中の大人気漫画『ダンダダン』のアニメ化が発表された。先日アニメ化が発表された『アオのハコ』同様に、『ダンダダン』も12月16日開催の『ジャンプフェスタ2024』に作品ステージが設けられていたことからアニメ化は噂されていた。放送時期は2024年とのこと。同じく『ジャンプ+』で連載中の『怪獣8号』もいよいよ2024年の4月からTVアニメ放送開始が予定されており、2024年は『週刊少年ジャンプ』版権の新作アニメが豊富だ。
連載が始まった時から、常にSNSを中心に話題を呼び続けてきた『ダンダダン』。原作者は、これが初連載となる龍幸伸だ。彼は元々、同じく『ジャンプ+』で連載されていた『地獄楽』の賀来ゆうじ、『週刊少年ジャンプ』で連載、その後『ジャンプ+』に移行した『チェンソーマン』の藤本タツキの下でアシスタントをしていたことで知られている。ちなみに担当編集者は、藤本や『SPY×FAMILY』の遠藤達哉の担当でもある林士平だ。
「心霊×オカルト」が魅力的なコンセプトのバトル漫画『ダンダダン』は、第1話から3話続けて、公開から1週間以内に100万PVを突破するという『ジャンプ+』初の記録を達成。加えて「次にくるマンガ大賞 2021」でwebマンガ部門2位を獲得するなど早い段階から高く評価されてきた。なお、アニメ化が発表された11月27日時点では累計発行部数320万部、閲覧数3億6000万を超えている。
霊媒師の祖母を持つ女子高生の綾瀬桃(モモ)は、幽霊の存在は信じるけど宇宙人は信じない。一方、桃と同じ高校に通うオカルトマニアの高倉健(オカルン)は宇宙人の存在は信じるが、幽霊の存在は信じない。そんな彼らはお互いの信じるものを認めさせるために、それぞれが指定した心霊スポット、UFOスポットに向かわせる。そこで奇しくも同時に宇宙人と妖怪に遭遇した2人は、互いの理解を超越した奇怪な世界に足を踏み入れていく。
公開されたPVには、2人の運命を握る妖怪「ターボババア」も早速声入りで描かれているほか、モモの足蹴りが日常と奇怪な世界をまたいでパラレルで映されるなど、迫力のバトルシーンにも期待できる。何より、映像とともに流れる音楽がめちゃくちゃカッコよくて最高だ。音楽を手がけるのは牛尾憲輔。電気グルーヴのサポートメンバーとして活動していることでも知られ、アニメシーンではこれまで『映画 聲の形』、Netflix『DEVILMAN crybaby』、『平家物語』、『チェンソーマン』、『天国大魔境』などの劇伴を手がけてきた。そのラインナップを見れば、高く評価されてきた作品ばかりであると同時に、その評価に音楽が大きく関わっているものが多いことがわかる。PVで聴くことができたような疾走感のあるサウンドはバトルシーンに映えるが、そればかりではなく“日常”も繊細な音で表現できる牛尾だからこそ、本作との相性はすごく良いだろう。『ダンダダン』のスタジオとして発表されたサイエンスSARUとも、多くの作品で一緒に仕事をしている。
サイエンスSARUは、アニメーター/監督の湯浅政明とチェ・ウニョンが共同設立したスタジオ。2022年に劇場公開された『犬王』で湯浅が退き、今はチェ・ウニョンが代表取締役を務めるサイエンスSARUは、海外との仕事も多い。2020年からNetflixと業務提供し、2023年11月から配信された『スコット・ピルグリム テイクス・オフ』も制作している。また、2021年ディズニープラス配信の『スター・ウォーズ:ビジョンズ』にも参加し、2エピソードを担当。国内アニメに関しては先に述べた『平家物語』はもちろん、『映像研には手を出すな!』や『夜は短し歩けよ乙女』、『四畳半タイムマシンブルース』などを手がけたことで有名だ。