ハピネットファントム・スタジオとA24がパートナーシップ契約締結 合作映画製作も視野に

 ハピネットファントム・スタジオと映画スタジオA24が独占パートナーシップ契約を締結することで合意したことが発表された。

 ハピネットファントム・スタジオとアメリカ・ニューヨークを拠点とする独立系映画スタジオA24 Films LLCは、第89回アカデミー賞で作品賞ほか3部門を受賞した『ムーンライト』(2017年)、日本国内興行収入が北米を除く全世界で1位を記録した『ミッドサマー』(2020年)などライセンシーとライセンサーの立場で協力し、これまで数多くの作品を通じて信頼関係を深めてきた。

 ハピネットファントム・スタジオは、今回の独占パートナーシップ契約を通じて、A24がこれまで手がけてきたアカデミー賞受賞作など数多くの作品を安定的に確保できることに加え、自社製作映画を含むコンテンツや日本のクリエイターをA24に紹介。これにより、日本映画の新たな可能性を拡げることなど、映像ビジネスの今後の展開において様々な効果が期待しているという。A24は、劇場配給・宣伝のみならず、配信、テレビ販売、パッケージ流通などの二次利用の領域までを手がけるハピネットファントム・スタジオとの独占パートナーシップによって、マーケティング戦略の意思統一とブランディングのさらなる構築が可能だと判断したことを本契約の背景として挙げている。

 今後の展開についてハピネットファントム・スタジオは、新レーベルを立ち上げてA24作品を手がけることを検討しているだけでなく、映画のグッズなどのA24ブランドのマーチャンダイジングへの拡大も。将来的には、合作映画の製作や、ハピネットファントム・スタジオが手がける日本映画のA24配給による北米・インターナショナル展開、日米の新しいクリエイターとの協業など、さらなるシナジーを生み出す展開を目指しているという。

 ハピネットファントム・スタジオ代表取締役社長の小西啓介とA24からはコメントも寄せられた。

コメント

小西啓介(ハピネットファントム・スタジオ代表取締役社長)

これまでも独創的な作品を数多く生み出してきたA24が今後、どういった作品を手掛けるのか非常に楽しみで、その全ての作品の国内配給を弊社が手掛けることにワクワクしています。またA24とのコラボレーションで日本映画や日本のクリエイターの可能性を拡げて行くことにも大きな期待を抱いています。とにかく一人でも多くのお客様に楽しんで頂けるように丁寧に作品を届けて行きたいと思います。

A24

ハピネットファントム・スタジオは、A24の設立当初からの素晴らしいパートナーです。私たちは、この関係性が次のフェーズに進むことに非常に興奮しており、日本の観客のみなさんと、より深い関係をともに築いていくことを、とても楽しみにしています。

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